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7にしおりをはさみました!
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7
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「……………………いや、どー考えても俺に落ち度なくない?」
先に口を開いたのは俺の方だった。
「…………あのさあ、深谷って好きな奴、どんな」
「いない。あ、い、えーと」
「いるとか嘘つかなくていーから。じゃなくて、タイプとか」
「あんまない」
舌打ちされた。えー?!
「………まーいいや。お前好みの女がいるじゃん。そいつが夜に部屋来たいとかいったら、お前手ぇ出さないでいられんの」
「あ、うん。わりと」
「嘘だろ」
「え? だって俺の女じゃねえんだろ? まだ。じゃあ手ぇ出さないよ」
「は? 真面目に話してくんない?」
「いやマジだけど。つか、この話、なに?」
「……………」
「え?」
「………………その子がめっちゃタイプでも?」
「や、つーか、そんだけ好きなら部屋上がらす前にちゃんと話するし」
「あんま話出来ない状況だったとします」
「なにそれ、どんなん。………だったらなんもしねぇよ。終わり」
「お前男としてそれはどうなん」
「いや先にきっちり話はしとかねぇと…………………あとあとめんどくさいことになる、でしょ、多分」
付き合う、ってのが。
ヤンキーな女としか経験ないから、なんともうまく言えない。ヤらせてくれるビッチな姐さんではなくて、童貞だいたい食ってくれるサセ子ちゃんでもなくて、って話だろ。手ぇ出すんならきっちり落とし前つけろや、もしくは、生半可な覚悟で近づいてくんじゃねえぞクソガキが、みたいな活きのいい女としか付き合ったことないからな。浮気はご法度。すぐに別れる冷めるだの、そんなもんは犬の糞以下。
うーん。
「真面目」
とか、嘲られても。真面目じゃないんすよー。ほんとはー。
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