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嘔吐にしおりをはさみました!
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嘔吐
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「これはお粥だぞ、変なものも入ってないから安心しろ」
俺がそう言うと、凛月はおずおずと口を開けた。
隙間にスプーンを入れてお粥を食べさせる。
必死に咀嚼して呑み込む凛月をみて、大丈夫か?と心配になった。
「凛月くん、無理して食べなくていいんだよ?」
「だいじょうぶ...」
凛月がそう答えたから、もう一口食べさせた。
瞬間、凛月の口からパタパタとさっき食べさせた少量のお粥が出てきた。
手で抑えようともしたのだろうが、あまり力が入らないからか、腕は少し動くだけだった。
「ぇ...んうっ、、、」
「気持ち悪いね、焦らなくていいからね」
奏斗が凛月の背中を摩る。
「ご、ごめ、なさ...っ、、ごめんなさっ、うぇっ、、」
「大丈夫だ。我慢するな、気持ち悪くなくなるまで吐いていいぞ」
ほとんど食べていないため、出てくるのはすぐに胃液だけになった。
「っふ、、ぇ、、こわ、うっ、」
凛月はえずきながら怯えた。
幸いパニックにはならず、背中を摩り続けると吐き気は無くなったようだ。
吐瀉物まみれになった服を脱がせ、身体をタオルで拭いてやる。
打撲傷や火傷のような小さな点、切り傷もあって、傷が痛まないようになるべく優しく触れた。
「なあ奏斗」
「なあにー?」
「凛月のこのちっこい点みたいな傷ってなんなんだ?」
「これはスタンガンの火傷だろうね」
「スタンガン!?なんでそんなもん...!」
「静かにさせるために使った可能性があるけど、この傷の量から考えると反応を楽しんでたとか、服従させるために何度も当てられたのかな。今も残るほど火傷してるくらいだから直接皮膚に。電圧が高かったか、長時間当てられてたのか。」
「そんな...」
凛月を着替えさせて抱っこしている間に、看護師がベッドを取り替えてくれた。
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