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翌朝、お天気は快晴!
おれは動けずにベッドから山野さんを見送った。
「・・・ぃてて。」
腰の鈍痛。
あと、繋がってた部分がまだプニョプニョ。
午後からの待ち合わせで、本当によかったと思う。
バッティングセンターって久しぶりだ。
学生の頃、悪友たちと遊びに行っていた。
必ず勝負して、ポテトチップスやら、ジュースを奢りあったりしてたのを思い出した。
懐かしいな。
松島さんも、あの駅裏のバッティングセンターに行ってたのかな。
この前帰省した時に、あのバッティングセンターは高層マンションに代わってしまっていた。
・・・みんな、元気にしてるかな。
そう言えば、あれ、引っかかったかな?
山野さんとふたりで、準備した事がある。
昨日確認した時には、動きはなかった。
もしかしたら、あの後動きがあったかもしれないし。
スマホを取り出すと、アプリを立ち上げた。
そしてそこには、衝撃の事実が映されていた。
------------※ ※ ※------------
「お待たせしました。」
「待ってないよ、お疲れ様。」
松島さんと連れ立って歩き出した。
目的地は、バッティングセンターだ。
「バッティングセンターなんて久しぶりです。」
「俺も。大人になると行かなくなるよな。」
大人になってからは誰かと集まるときは、飲みがメインだ。
だからこれは、久しぶりのレジャーになる。
「ピッチングもできるから、何枚抜けるか勝負しよう。」
「本当ですか?!投げれるかな。」
弓は引いていたが、ボールを投げるなんて久しぶりだ。
大学の時にバスケットボールに触ったのが最後だ。
「とはいいつつ、俺も陸上部だったから、ちゃんと当てられるかが不明なんだけどね。」
「アハハ!じゃあ若い分、おれが有利かもしれませんね。」
「言ったな!!」
肩を乱暴に組まれて揺すられた。
松島さんもだいぶ砕けた感じで、弾けるような笑い声をあげた。
「ホームランを何本打てるか、まずは勝負だな。」
「負けたらジュース奢りですね!」
「おう!」
25球中、10本ヒット、3本ホームランだった。
「じゃあ、次はおれです。」
・・・びっくりするくらい、打てなかった。
25球中、5本ヒット、3本ファウル。
「全然打てないじゃん!」
「何ででしょう?!昔はもっと打ててたのに!!」
松島さんにお茶、おれはオレンジジュースを買った。
「打つ時のフォームは、こうだよ。」
「ええ?!こんなに腰捻ってましたっけ?」
背後から抱き込まれるようにして、フォームを教えてもらった。
「これでやってご覧よ。ホームラン打てたらお菓子買ってあげる。」
「もー、松島さん。おれは子どもじゃないですって。」
小銭をマシンに入れた。
「今度は絶対打ちますから!」
「応援するよ。」
おれは教えてもらった姿勢で、マシンの前に立った。
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