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18歳以上ですか?
201にしおりをはさみました!
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201
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「こっち。」
「薬局じゃないの?」
「可愛いのがいいんでしょ?それならこっち。」
19:30
もう夜だというのにショッピングモールにはまだ人が結構いた
けれど時間は夜
真慕が過剰に怯えることもない
そばを歩きながら誘導する
きょろきょろと店舗を見ながらもちゃんとついてきてくれた
「ここだよ」
「歯ブラシあるの?」
「うん。あるよ」
これとかー、これ。と指をさして教える
「…ぁ。」
小さい声を出して、嬉しそうに歯ブラシを見ている
日用品のギフトを多く取り扱っている店
もちろん歯磨きセットもある
中には綺麗なイラストが入っていたり花が入っていたり、無地だけど綺麗なグラデーションになっていたり。
真慕は嬉しそうに「ゎ」とか「ぁ」とか小さな声を出しながら選んでいた
「どれがいー?これとかも綺麗だね」
「葵は?」
「んー俺はあるしいいかなぁ」
「……そう。」
あきらかにしょぼん、と俯いてしまう
内心焦りまくって、気づけば慌てながら「あーでも折角だし新しいのに変えようかなあ」なんて口走る
真慕はぱぁっと嬉しそうに頷いた
「葵の選ぶ。…だめ?」
葵は俺の選んでほしい、と控えめに首を傾げられる
「ふふ、ダメなわけないでしょう?」
ほんとに、だめなわけない
弾む気持ちを抑えられないままルンルンと真慕に似合う歯ブラシを探した
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