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244にしおりをはさみました!
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ぽす、とそのまま布団の上に倒れ込む
ふかふかの布団に顔が埋まった
「誘ってる?」
「誘ってない」
自分が嫌いになる
周りと比べると余計に。
それなのにゆきはいつもの調子でそんなことを言ってくる
でも嫌いじゃない、そういう素直なところ。なんか面白いしあんまり暗い気持ちにならずに済む
「ゆき」
「なに?」
手を伸ばせば従う様に傍来てくれてその温度を抱きしめたら何故か落ち着いた
まだ今はそばに居てくれるときなんだな、って。
「寝んの?」
「うん」
「着替えないとシワになるけどいいの?」
聞いておきながらいや良くない!と勝手に着替えさせられた
「おやすみ
今日の夜も懲りずに手出しても許してね」
「なにそれ。既に反省する気ない」
「だって絢に浴衣着られたら我慢出来る気がしない
まず写真は絶対撮る」
「やめろ」
「あーもう可愛い。今はとりあえず寝て復活してね」
夜のためにも。なんて言われてゆきは元気すぎだと苦笑する
こんか事ばっかり言う人だけど、なんかなぁ。
離れたく、ない。
やっぱり好きなんだろうな…
別れたらまた直ぐに始まるあの日常。
今のこの時間はなかったものみたいになって、忘れていくんだろう
でもゆきが隣にいてくれる時間は嬉しいし心地いいから、少しでも長く続けばいいのに
無性に切なくなりながら布団に顔を埋めた
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