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前途多難な高校生生活(3)にしおりをはさみました!
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前途多難な高校生生活(3)
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─── 今日は一段と騒がしい1日だった
日本の高校生のレベルがあれほど低いとは驚いた。
SMILEの人間でなく、“ガーデン”の子達でもならあの程度の問題5分あれば全問正解をするだろう。
思いがけず目立ってしまった。しっかりと普通の高校生というのをリサーチする必要があるな
オレはマンションの扉を開け、床にカバンを放り投げる。高校入学にあたり、組織所有のタワーマンションの一室に住むことになった。22階の1LDKで景色も間取りよくなかなか気に入っている。
リビングの家具はソファとテーブルのみ
ベランダを空け夜景を眺めながら煙草に火をつける。
組織にいた時はこんなにゆったりと過ごすことは出来なかったから不思議な気分だ。
今も日に1、2件仕事はしているがボスの配慮で極力高校生活に支障のない範囲のみとなっている。
かといって組織も人が足りている訳ではない。学校から帰り4~5時間データ処理をするのが今の主な仕事だ。土日もたまに簡単な仕事をこなすだけ。
明日は土曜日だが1日資料作成で終わりそうだ
RRRRRRRR……
『やあレイ君。学校生活楽しんでるかい?』
「……今までで1番難しい任務になりそうですね」
『お前には特にそうだろうな』
「今日テストで全教科満点をとったら思いのほか目立ってしまって、日本の高校生のレベルの低さに驚きましたよあんな所で何を学べって言うんですか。わざわざ潜入しなくても調査は行なえます。こんな暮らししてると訛りそうですよ」
『馬鹿だなあ。目立ちたくないなんていっておいて普通に考えればそんなの目立つに決まってるだろ。
まあ何を学べるかはお前次第だよ。その何かを学ぶことが出来ればボスの言う通りお前はこれから大きく成長できるしこっちに戻ってこれるだろうな。
まあしばらく無理だろうけど☆』
電話越しに楽しそうに笑っているルカさんの声が聞こえる
相手にすると埒が明かないし無視して話をする。
「なんとかやりますよ。それで今度の仕事の件ですよね。今資料をそちらに転送したので確認お願いします」
『あー、そうだったそうだった。明日は派手な祭りになりそうだから平和ボケでなまった体動かしとけよ じゃな☆』
相変わらず自分の用件が済んだらすぐ切るな。あの人と話すのも疲れるけど。
「明日か....」
また煙草に火をつけ煙を吐きながら夜景をぼんやりと見つめる
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