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好きだ。ばか。にしおりをはさみました!
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好きだ。ばか。
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もぐもぐっ
「ねーねー?はるきー?」
なんだ、建斗のやつ。最初あんな拒絶してたくせに。
一週間も経てば、もう仲良くなんのかよ。
「んー?なに、建斗?」
「あの『俺たち付き合ってます』宣言から、周りはどんな感じなのー?邪魔な奴いない?」
「こら、けんちゃん。邪魔なやつとか言うたらあかん。」
「あ、ごめん」
「んー。あれからかぁ、邪魔な奴はいっぱいいるよー?」
「ぇ。」
「なんや、なっちゃん。邪魔な奴に気づいてないんか?」
「あー!!」
ビクッ
びっくりしたぁ。でけぇ声出すなや。
「ふ。よしよし、尚おいで?」
「ん。」
「なんや、けんちゃん」
「りゅうちんも、邪魔な奴って使ってんじゃん!!」
「ええのええの」
「よくない!」
「はいはい」
「あー!適当だ!!」
「うるせぇな。」
「ごめん」
俺の一言で、静かになる建斗。
いや、なんかごめんなさい建斗。
「で?邪魔なやつって誰なん?」
「んー。正直に言うと“邪魔な奴”じゃなくて“邪魔な奴ら”なんだよね」
「そうなん?なにされるん??」
「えーっとね。
俺と尚がいちゃいちゃしてる時に邪魔してくるんだよ。
トイレとかでもそう。個室で俺と尚が…」
とっさに焦って春樹の口を塞ぐ。
「なんや、なっちゃんヤる時はやるんやなぁ」
と、ニヤニヤ笑って言ってくる龍。
「そうそう、せーっかく。尚の可愛い顔とか声とか体とか独占してんのにさ?いきなり
『飲みもんどーっすかー?』とか
『お菓子、おすそわけでーす』とか
『よかったら、なんか買ってきましょうか?』とか?
ほんと、邪魔くさいよあいつら。殺してやろうか」
「はは。大変やなぁ?
もういっそのこと、見張りでもさせたらどーや?」
「それじゃだめだって。
あいつらに、尚の俺だけが聞ける声聞かれちゃうでしょ?」
「あ!確かにそうや!!」
「ねー?だから」
「大変や大変や」
「龍とか建斗は大丈夫なの?
お前ら、俺といっしょで有名だったじゃん」
そう、こいつらはすごく有名。
「ていうか、今もうるさいけどねぇ。
俺、りゅうちんとイチャイチャしてる時に。邪魔入って
そいつ、半殺しにしちゃったときあったもーん」
「あれは、俺も焦ったわ。
けんちゃん、ごっつ怒っとるんやもん」
「だってー。せっかく二人になれたのにさぁ?」
「でも、今はもう気にしてへんやん?」
「うん!」
そえば、半殺しにした事件。学校中に広まってこいつらに近寄るやつ減ったからなぁ。
「俺も、半殺しにしようかな。」
「え。そんなに、俺と一緒にいたいの?尚」
「…うん。」
「え?ちょ、尚熱ある??どーしたの!?」
「熱なんかねーよ!」
「なっちゃん、俺にも照れた顔見せてよぉ」
「こら、けんちゃん邪魔したらあかんよ」
ほんとに、幸せすぎて。逆に怖いよ俺は。
「尚?大好き」
「俺も、春樹のこと大好き。」
春樹の足の間で抱きしめられながら。
建斗たちには聞こえない声で2人呟いた。
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