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言葉の重みにしおりをはさみました!
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言葉の重み
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好きな人の手のひらに自分の欲望が張り付いてる。
里見は顔が赤くなるのがわかった。
「ご、ごめん。」
里見は急いでティッシュ箱を取ったが、雨宮は手についた白濁をペロリと舐めた為、持っていたティッシュ箱を落としてしまった。
「あっ、あっ…。」
「あぁ、ありがとう。」
口をパクパクする里見には目もくれず、雨宮はティッシュ箱から何枚かティッシュを取った。
「わかった?」
「へっ?」
「男同士ってのは同じ構造だから、いい感度の場所も大体わかる。でも俺と君とでは同じ構造の身体だ。自分も同じようなモノがついてる野郎の身体だ。見ればやっぱり女の子がいいって思うに決まってる。なんで同じ野郎に奉仕しなきゃいけないんだって思うよ。好きだからって、急に同性に性欲がいくなんてあり得ない。」
雨宮の言葉に里見は胃が重くなるのがわかる。一言一言が拒否されるようなそんな言葉。
しかし、里見は自分を奮い立たせ、雨宮の肩を両手で掴んだ。
「俺は雨宮さんのだったらイケます!」
「男と女とはでは勝手が違うよ!」
「第一、俺は雨宮さんが好きなんです!!お付き合いしたいんです!セックスは…その延長線上にあればいいかなって。」
「…。」
雨宮はしゅんと黙った。
「雨宮さん?」
「それが一番困るんだ。。」
「えっ…?」
雨宮は里見の手を払い、パッと立ち上がった。
「俺はもう…恋愛はしないって決めてるんだ。」
「雨宮さん?」
雨宮は携帯を取り、どこかに電話をし出した。
「もしもし…柏原さん?…あぁ…そうだよ。迎えに来てくれるか?場所は…」
「雨宮さん!?」
里見は雨宮の携帯を持った方の右手首を掴んだ。
”もしもし?”
「どうして…?俺がそんなに嫌いですか?」
”もしもし、雨宮さん?”
「そうだ。….頼むから俺の事は嫌いになってくれ。」
手を離すしかないじゃないか…
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