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保健室にしおりをはさみました!
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保健室
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昼ご飯を食べ終わったあと、3年の徒競走で怪我をした先輩を保健室に連れて行った。かなりひどい怪我で、女の子なのにかわいそぅだなって思った。
「一ノ瀬先生、怪我した人連れてきたよ。」
今日は、普通に会話できてる。嬉しいなぁ。
一ノ瀬はグラウンドの方を見ていた。
ずっと見ていたんだろうか。
一ノ瀬は俺に気づくと、「あぁ」とだけ返事をして先輩の手当てにあたった。
手当てをしている間、俺はずっとそれを見ていた。
一ノ瀬と先輩は、楽しそうに話していた。
コイツは俺に会わなければ、こんな風に女の人と話してたんだろうなぁ。
こんな事を思う自分自身に嫌気がさす。
俺が自己嫌悪に浸っているうちに手当ては終わった。
「よしっ!これでいいな。痛くないか?念のため、明日にでも病院に行けよ。」
「はーぃ!ねっ!先生、メアド教えてよぉ〜!」
一ノ瀬は先輩に「ダーメー」ど返事をし、俺の方を向いて「連れてきてくれてありがと。」と言った。
俺は一ノ瀬のそんな言葉より気になって仕方がなかった。
先輩が一ノ瀬に気安く触れるのも、一ノ瀬と先輩が仲良くなさしてるのも、自分がこんな嫉妬してるのも。
ホントに嫌だ。
「ね、一ノ瀬、俺ね借り物競争出るんだ。だから見に来てよ。ずっと保健室から見てるのも飽きるだろ。」
俺は先輩が保健室から出て行ったのを確認して、そう切り出した。
出来るだけの笑顔で。
「そうだな、お前が走るのは当分見れなさそうだしな!」
俺は一ノ瀬と約束をかわし、保健室を出た。
嬉しい。楽しみ。
そんな感情だけが俺の胸を占めていた。
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