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僕の幸福理論にしおりをはさみました!
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僕の幸福理論
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アラシside
息の荒い保健医は、辛そうに一度目を瞑った後、下を向きながら言った。
「……分からない。」
「ハ?」
それは何に対しての「分からない」?
その疑問を含んだ俺の反応が、さっきの「ハ?」になった。
「何も用はない。俺も、なんで君を追いかけて来たのか分からない。」
キ○ガイかよ。
そう思ったが、先ほどの俺の行動のことを思い出すとそうも言えなくなる。
結局、返す言葉は見つからないまま、スルーしたみたいになった。
「………」
「………」
「……え、ちょ、スルー?」
あ、そこつっこむのかヨ。
「(めんどくせーし)返す言葉もねぇってことでイイんじゃないノォ?」
「そ、そうか。」
てか今さら気まづくなってんじゃねぇよ。俺なんてハナっから気まづいわ。
これって帰っていいのか?いやでも追いかけてきたんたし帰らないほうがいいのか。
「ねーねーセンセー。今から見舞い行かね?アズマの。」
そしたらこれしかねえだろ。
「今からか?別に構わないが、授業は?」
「ンな事どーだっていージャン、行こーぜ。」
押しに押しまくると、保健医は結構早く折れた。
立派なことに保健医は車を持っていた(しかも外車)。
「いいな?さっきの約束は絶対だぞ。」
念を押されて、流すように了承すると、車で病院に向かい始めた。
……ま、約束守る気とかさらさらないんだけどネ。
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