アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
無理めな方向
-
「お夕食が冷めてしまうから」
「あっ、これから湯船に入ろうかと」
僕が答えた。
「潤さんは、お先にいただいているけれど、いいかしら?」
「はい、どうぞ、すみません」
戸が閉められた。
「スリルがあるね?」
譲が笑って言った。
「笑いごとじゃないです!」
僕はちょっと怒って言った。
「ヨウ君、あっ、とか声出ちゃってたし。恥ずかしくて我慢してる姿、可愛いかった」
「だって、中に指が」
「ヨウ君の穴が開いて、指が入っちゃうから。ヨウ君もしかして、中年女性好き?」
「それ潤じゃないですか」
「あいつは全方位たらしだから。半径1m以内の生き物全てを発情させる」
「あ、それ学校でも言われてます」
「やっぱり?
「潤に近づくとエロビームでゲイにされるぞってクラスメイトから注意されました」
譲は、笑っていた。
「あいつの傾向として、より、無理めな方向に行くんだよ。異常な刺激を求めているというか。同年代の女の子とか、あるいは男でも向こうから寄ってこられるのとかには、興味ないんだ」
「でも、僕の場合、僕の方から寄ってったと思います」
「外見が好みだったら、いちおう相手にするみたいだけど、深く付き合うつもりがないんだろうな」
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
88 / 788