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その後 ~朝霞編~ 37にしおりをはさみました!
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その後 ~朝霞編~ 37
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そこまで聞いて僕は、なんだか自分が恥ずかしくなった。
なにが、『昔は無知だった』 『現実は厳しい』 『患者の辛い顔が・・・』
だっていうんだろう。
僕はただ、自分の弱さを正当化しようとしてただけだ・・・
僕は、
弱い。
なのに中学生の颯くんは、こんなに辛い状況でも強い意志を持ってる。
僕には明らかに、気持ちの強さが足りない。
僕も。
僕も、強くなりたい・・・!
僕は、人の気持ちを支えられるほど、大きな心を持ちたい!
僕は、そう決意した。
そして、それと同時に、目標ができた。
誰かを支える、強い精神力・・・
・・・精神科医に、なること。
そして。
そして、そのためにまず、
「颯君。」
心の中の大きな決意で興奮してたけど、それが表に出ないように声を掛ける。
「・・・はい」
颯君は緊張した面持ちで僕を見つめた。
そんな、緊張しなくても・・・
と、思ったけど、彼にとっては母親の一生ものの傷を回避できるかの瀬戸際。
それは緊張するだろうな、と今更ながら思い立った。
・・・この位の気遣い、自然とできないとだめだな・・・
そして僕は、薄く笑顔を見せて、
「今回のことは連絡したりしない。
その代わり、泊まるんだったらここじゃないところね」
と、彼に、ある提案をした。
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