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18歳以上ですか?
52にしおりをはさみました!
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52
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3時間後ーーーーーーーーー………………。
『もぉーーほんとヒドイでしょーー?』
「ホントですね…。」
『でしょー!ぜったい許さないんだから…』
あれ………もう何時間喋ってんだろう。。
あれから2時間くらい経った頃に、夜人さんも深雪さんに飲まされ過ぎてダウンしそうになってたから、僕がなるべく会話でフォローに入ったんだけど…。
お酒の相手は出来ないから、おつまみだけ少し貰いながらひたすら深雪さんの話に耳を傾けていた。
でも、長いこと話しすぎかな。なんか、さすがにぼーっとしてきたかも……。
『もぉー……ほんと……………』
「…深雪さん…?」
『………んー……。』
寝ちゃったのかな…?
お酒の力も借りて、盛大に泣き腫らしていた深雪さんは、さすがに疲れ果てたのか、静かに寝息をたてていた。
「寝た…のか…。ごめんね、旭君付き合わせちゃって…」
「あっ、いや、いいんです。……深雪さんはよくこんなふうに夜人のところに来るんですか?」
「うん、たまに…ね。特に今日みたいに彼氏と揉め事があったりした時はこんな感じ…。」
そうなんだ…。
はじめは、深雪さんの様子にびっくりしてしまったけど、その後、夜人さんが深雪さんの話を聞いて優しく宥める様子の方にも意外な一面を感じた。
夜人さん、優しくて聞き上手だからきっと聞いてもらえると深雪さんも安心するんだろうな…。
あれ……なんでこんなにモヤモヤしてるんだろ。
深雪さんは夜人さんの友達なのに…。何も無いって言ってたのに…。
…僕、嫉妬してるのかな…?だとしたら辞めなきゃ。
こんな嫌なヤツだなんて、夜人さんに思われたくない…。
でも抑えようとすればする程、悪い妄想ばかりが頭をよぎる。
『んー………たか、あき…』
「?…っ?!」
おそらく寝惚けているであろう深雪さんは、隣にいた
僕の腕を引き寄せた。そのまま、深雪さんの綺麗な顔がゆっくり迫ってきた。
振り払うにも思ってたより力が強くて、この姿勢じゃ上手く力が入らない…。
もしかして、夜人も………こんなふうに……?
こんな時まで悪い想像が頭を駆け巡って、そんな自分が情けなくて目に涙がこみ上げてきた。
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