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8にしおりをはさみました!
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8
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「う……っうぅ!」
突然身体を強く揺さぶられ、叶多は夢から引き戻される。
「あっ……あ、あぁ!」
頭の中が混乱し、引き付けのように痙攣するのはこの夢を見るといつもの事だが、今回は更に酷かった。
「伊東、抑えろ」
「―――っ!!」
須賀の声に恐怖が増して、声にならない悲鳴が上がる。
また舌打ちの音が聞こえて、鼓動が動きを一気に早めた。
「……了解」
伊東の答える声と同時に手首を上から抑えられ、パニックの余り抵抗すると「落ち着いて」と、小さな声が叶多の耳に響いてくる。
「待て、やっぱりいい。お前は出て行け」
「だけど、こんな状態では……」
「命令だ」
「っ……うぅっ」
耳に入った言葉の意味が、徐々に頭に入って来て……今見ていたのは夢だったのだと分かった叶多が動きを止めると、ホッとしたような伊東の顔が見えて内心驚いた。
「あ……あっ、あの……」
「分かりました。控えてるんで、何かあったら呼んで下さい」
叶多の言葉を遮るように自然な動きで頬を撫でると、伊東はそのままベッドから離れドアの外へと去ってしまう。
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