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「面倒って言葉で片付けちゃうんだね〜ボロボロにやられて学校休んだくせに」
「……あそこまでやるとは思っていなかった。ここの人間はメチャクチャだな」
動けなくなるまで殴られるなんて初めての経験だっての
あんなのもう二度とごめんだ。
「少しはやり返す必要があるかもな」
ボソッと呟いた言葉になぜか嶋津は目を輝かせた。
「なになに!?仁ちゃん喧嘩できちゃうの!?やっぱり見た目と捻くれきった性格だけじゃないんだね!!」
「お前はいちいち俺をバカにしてるのか?つか、喧嘩なんかできねぇっての」
「はぁ!?やり返すって言ったじゃん!!」
「誰も喧嘩をするとは言ってねぇだろ?バカ」
俺は嶋津から視線をそらして参考書を見つめた。
まだグダグダ何か言ってるがシカトだ、付き合ってられねぇ
這い上がると言った限りはここで疎かにしていいものなんてない。
別に見返してやるなんてことは考えていないが、ここまで落ちた以上もう下はない。
……なんとしてでも這い上がってやる
心の中でそう意気込み、ようやく集中出来始めた時だった。
「なんか騒がしいな……」
何があったのかクラスの奴らが騒ぎ出している。
顔を上げると、何人かの生徒が扉の前に立ち、誰かを囲んでいるようだ。
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