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「荒木はわからないところとかあるか?」
にっこりと微笑みながら、矢代先輩は俺に言ってきた。
二人も同時に勉強を教えてるのに俺にまで教える気か...!?
なんだかそれは申し訳ない。
「大丈夫ですッ! 今の所はまだ理解できてます!」
「んー...、間違いだらけだけど...」
「え、嘘ォ!?」
気を使ってああ言ったのに問題が解けてないとか! ただ意地を張ってる馬鹿になるじゃんか俺の馬鹿!!
頭の悪い自分が憎い!!!
「ここはね、この公式じゃなくてこっちの公式を使うんだ」
「え、あの...」
「ほら、やってみて?」
やべぇ...優しいうえに教えるの上手でわかりやすい...。
この前の帰り道に敵意剥き出しで『...蒼を泣かせたり、悲しませたりなんてしたら、俺が許さねぇから覚悟してろよ...?』って言われたのが嘘のように感じる。
矢代先輩は二重人格なんじゃなくて、ただ蒼のことが大切なんだろうなぁと気付く。
いいお兄さん(幼馴染)をもったなぁ。 蒼。
「玲〜、勉強疲れた...」
...本人はそのことに全く気付いていないが...。
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