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閑話6-6にしおりをはさみました!
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閑話6-6
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「どうして君はそうなの...!どれだけ僕がゆずくんを大事にしたってゆずくん自身が自分を大事にしないんじゃ意味ないじゃない!
ゆずくんここ1ヶ月ほとんど休んでないんでしょう?僕が知らないとでも思ってた?」
だめだ...ゆずくんには何があっても大きな声出したりしないって決めてたのに...
「ゆずくんのこと大好きだけど無理して頑張るゆずくんは好きじゃない!!」
「...っ、あの...」
「もう、何も聞きたくないよ...っ」
どうせ口を開けば仕事の話ばっかりなんでしょう?
「やませさ...んんっ!...ふ、ぅ...っ」
それでもまだ言葉を紡ごうとする柚木の唇を自らの唇で覆って塞いだ。
「ん、...っ」
暴れようとする柚木だが、正直全く力が入っていない。
こんなになるまで無理して...
離れようとする後頭部を押さえつけ、ベッドの上に押し倒す。
舌を入れてやろうかとも思ったが、流石に嫌われてしまうかと舌で唇をなぞるだけで留め、唇を離した。
柚木は少し涙目で山瀬を睨み付けている。
「ん、はぁっ...
ど、して...こんなこと...っ」
「......ごめん、嫌だったよね」
「ちが...っ、イヤじゃないけど...っ」
焦ったように嫌じゃなかったと答える柚木に少し驚く。
ああ...ゆずくんに気使わせて、何してるんだろ、僕...
「ん...そっか...大声出してごめんね、寝ろって言ったの僕なのに。すぐに出てくから。あ、でも仕事は行かせないからね。それじゃあ...」
最後に柚木の髪を撫でてベッドから下りようとすると、グイッとシャツの裾が引かれた。
「待って...っ」
「ゆずくん?」
「どうして...山瀬さんは...俺なんかのことこんなに大事にしてくれるんですか...?」
「...ゆずくんは俺なんかって言うけど、ゆずくんにはいいところ沢山あるんだよ。それは獅琉だって麗くんだって知ってる。あんまり自分を卑下しないでよ...」
ゆずくんに片思いしてる僕の気持ちも少し考えて欲しいな...
柚木に背中を向けたまま、山瀬は答えた。
『想いが伝わりますように』と願いながら。
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