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気付いた?にしおりをはさみました!
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気付いた?
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「今日は自習…だったよな」
今日はすべての時間が自習。
今は朝の7時。
遙はまだ起きる様子もない。
「…寝かせとくか……」
「うん、寝かせといて?♡」
「お前は起きるんだ、よっ!」
思いっきり蹴ってやると、「うわぁぁぁぁぁぁ」とかいいながらベッドから落下する逸人。
「龍之介、サイテー…」
「お前が悪い」
何も知らない、か。
愉快なやつ。
「ほら行くぞ」
「はーい、行ってくるね」
逸人は遙の髪を撫でる。
まるでお父さんやな(´・ω・`)
少し老けて見えた。
* * *
「…………あれ…」
時刻を見ると13時。
もう真昼間だ。
「なんで……?学校………、学校!?」
ヤバイ待って!?
学校あるでしょ!?
何であの2人起こしてくれないの!?
「ばかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!」
必殺早着替えをしてすぐに部屋を出る。
鍵をしめて、涙目になりながら叫ぶ。
叫ぶ時間もない、走りながら叫ぼう。
* * *
「はぁ……はぁ……」
着いたはいいものの、先生がいない。
「あれ………?」
「あ、起きたの?おはよう遙。今日は自習だよ」
え?きいてないよ?
「そ、そうなの……よかった…………」
ホッとする。
そして、ドキッとする。
深夜に帰ってきたとき、咄嗟についたあの嘘。
彼、龍之介は気付いていないのだろうか。
「……」
見つめてみると、ニコッといつも通りに笑う。
どうやら気付いていないようだった。
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