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優也 3にしおりをはさみました!
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優也 3
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真っ白い肌に手をのばして、瞳をみつめながらゆっくりと撫でる。
俺がつけた大きな赤い痣から喉のくぼみ、華奢な肩を両手でさすり、体の側面をなでていく。
折れそうな二の腕、細くくびれた腰回り、縦長の臍。それから2つの胸の突起。
くすぐったそうな素振りをしながらも、だんだん肌が桜色に染まってくる。
「ゆう、やさんっ。今日はも、うっ」
続きを言わせないために唇を塞ぐ。
小さく戦慄く体。
塞いだ唇から伝わる冷たい体温。
舐めた隙間からこぼれる吐息。
強引に舌を捕らえて口の中をかき混ぜる。
「んっ、ふうん、っはぁっ」
そう。これでいい。
抵抗する言葉なんて聞きたくはない。
どうせ手に入らないなら、自分の下で泣かせて震える体を自分勝手に暖め続けるだけだ。
初対面の時に感じたガードの緩さが気にかかって仕方ない。
俺じゃなくてもこうなったんだろうか。
例えばあの痴漢が相手だったとしてもここまで簡単に肌を触れさせたんだろうかと。
そう思ったら手加減なんてできなかった。
自分の物だとわからせて、他人に触れさせないようにしたい。
所有の証を体中につけて翻弄させて何もわからなくなるくらい俺だけを見ていればいい。
口でさんざん文句を言っていても力では適わない。
その上快楽に弱いときている。
俺が付入る隙はいくらでもあるはずだ。
こんな執着、今まで一度だってした事はなかった。
女にも男にも。
躊躇っているのは誰よりも自分だ。
いつになく子供っぽい行動、吹き飛んでしまっている理性。
おかしい事は自覚しているつもりだ。
無言のまま小さな白い体を舐め回す。首筋からつま先まで。
いくつもの古い傷跡を残す肌。
確認するように手で撫で、唇をよせる。その度に愁はやめてくださいと頼む。涙を流して。
それを2人の間で揺れて上を向く分身を撫でる事で黙らせる。
鎖骨の火傷、脇腹の切り傷、太もものえぐれた傷、二の腕の火傷…
どれも相当な痛みが伴っただろうという事は想像に難くない。
ここまで傷つけられてこいつはどうやって逃げてきたんだろう。
この白い肌に傷をつけた相手はどんな恨みがあったのか、それとも俺のように手に入らない苛立を抱えていたのか。
考えても仕方ない。
今こいつを支配できるのは俺で、優しくしてやれるのも俺だ。
優しくしてもらいたいのはこっちだけどな。
見ず知らずの相手に1年も前から一目惚れして、少し近付いたくらいでこんなに執着して手に入れようと躍起になっている俺に対して少しくらい同情してくれてもいい。
同情して俺を好きになってくれれば尚いい。
涙を流し続ける愁の目元を唇でぬぐって声をかける
「愁、俺を見て。」
「ゆ、う、やさん。」
そう。今お前を触っているのは俺だけだ。
サイドボードからローションを取り出して掌で温める。
色のついた頬に彩られて、男の顔とは思えないような色気を醸し出すその顔をじっと見つめる。
「愁、俺が好きだろう?」
声がわずかに掠れて、余裕のない自分にあきれる。
きっと答えはしないだろう。
充分に温まったローションを後孔に塗り付ける。
ぴくりと体を震わせたきり、唇を噛んで声を抑えている。愁が自分で自分にたてた歯で下唇が白くなっている。傷つけさせたくなくてその下唇を舐める。
微かに開いた唇の隙間に舌を無理矢理挿しこむ。
これ以上、愁に傷を増やすのはごめんだ。それが自らつける傷でもきっと俺は許せない。
絶え間なく動かしていた指を後孔に差し込む。ゆっくり、的確にその場所を狙って。
そこから出される水音と、合わさった唇から聞こえる吐息の音が混ざる。
小さく喘ぐ愁の声に堪らなくなる。
入れる指を2本にして足りないぬめりを立上がった自分の先走りで補うように入り口にこすりつける。俺が少し動く度に愁は体をびくりと震わせて、言葉にならない声をあげた。
顔を隠そうとする手を片手で押さえつけ、閉じられた瞳を呼び止めて開けさせ、小さな子供のようにイヤイヤと頭を振る愁を無理に自分に向かわせる。
何度も瞳を覗き込み、名前を呼ばせる。刷り込むように。
「ゆうやさっ、んんっ、ゆうやさんっ…」
そうして愁に名前を呼ばれる度に自分が昂っていくのがわかる。
「いれるぞ」
そう断って腰に照準をあわせ、少しずつ自身を埋めていく。
入り口は小さく充分に解していても抵抗がある。
でもそこを押し入って中に入ってしまえば皮膚の温度からは想像がつかないくらい熱く、蕩けるような壁が絡まってくる。それ自体に意識があるかのようにまとわりつく。
ひきはがしてぐちゃぐちゃにしてしまいたいのを堪えてじっとしている。
「ああっ、んっ。はぁっ。」
胸の突起を口に含めば、ぎゅっと締め付けてくる。
そのまま口の中で転がし、反対の突起を指でもみほぐすように優しくつかむ。
目を閉じて反応を隠そうとする愁を気持ちごと捕まえたくて名前を呼ばせる。
そうしておきながら少しずつ腰を進めていく。
「あっ、ううん。んんっ。やっ。ひぃーっ。」
最奥まで届いた所で愁が悲鳴に近いような声を上げる。
俺はそこでまた動きを止めた。わずかに愁の腰が揺れている事に気付いたからだ。
「気持ちいいな。お前の中。しがみついてくる。どうして欲しい?」
言われなくてもわかっている。
前立腺をこのまま突き上げて、立ち上がっている前を擦ってやればすぐに達する事ができるだろう。
でも、言わせたい。
愁のこの口で欲しいと言われたい。
悪戯心から昨日そう無理にそう言わせたらあまりのかわいさに目眩がしたのだ。
物言いたげな瞳を向けたまま言葉を発するのを拒む愁。
それならこの体勢のまま、体を好き勝手に撫で回すだけだ。
左右とも、完全に立上がっていてぷっくりと充血して強く噛んだらはじけてしまいそうな胸の突起をつまみ、ちゅるちゅるとわざと音をたてて舐め回す。
そうしながら立ち上がったものに手を伸ばそうとした時
「ゆうやさんっ。お願いっしますっ。う、うごい、て、ください」
小さくお願いが聞こえた。
ああ。本当に、腹が立つ程かわいいな。
我慢もそんなに長くは持たないっていうのに。
わざと乱暴に中をかき回して、愁のいい所をかすめる。
「やぁあーっ。ああっ、あうっ、やだっ、や」
「やじゃないだろう。気持ちいい。って言うんだって昨日教えただろ。」
無理に瞳を開かせて自分を映させる。
「ううんっ、きもち、い。ゆうやさ、きもちいいっ」
色素の薄い瞳が情欲に染まってそこに俺だけが入り込んでいる。
たまらない。
動き出した自分の腰が止められない。
「愁好きだ。お前が欲しい。愁、愁。」
「全部、ゆうやさんにあげますからっ、あっ、ああっ」
結合した部分から濡れた音が出る程激しく突き立てながら強く抱きしめた。
折れてしまいそうに華奢な体でこっちが泣きそうになる。
「優也さんっ、すきっ、すきですっ。っ…もっと、もっと、くださいっ」
限界だ。こんな強請り方を誰から教わったんだろうか。
見えない相手にまで嫉妬するほど愁に夢中になっている自分が恐ろしくもあり
それだけ夢中になれる相手に出会えた事が嬉しくもあった。
2人の間で蜜を流し続けているそこを、ほんの少し触ってやるとすぐに果て、俺のを激しく締め付けると意識を飛ばしたようだった。
その締め付けに耐えられずに愁の中に熱い欲望を吐き出した。
どんなに中に出したからといって妊娠する訳でもないのに、満ち足りた感覚があるのは本能からなんだろうか。それとも征服欲が満たされるからだろうか。
「手放してやれそうにない。」
愁の体を抱きすくめたまま、誰に言う訳でもなく呟いていた。
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