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13
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ムスコサイド13(主)
俺はオヤジの酒を飲むピッチにつられた。
一緒に飲んだもんだから、かなり酔ってきた。
「オヤジ、もっと甘えていい?」
「いいぞぉ~。 甘えろっ!」
「うん。じゃぁさぁ~、一緒に寝てもいい?」
「もう眠いのか? 酒はいいのか?」
「ねむい… オヤジに最後まで付き合えるほど、
俺、酒はそんなに強くないよ… 」
「俺も今日は本当に飲みすぎたかもな。
お前と飲む前もかなり飲んでたからな。」
「オヤジのおかげで関根さんを憎まずに諦められそうだ。」
「そぉかぁ~。 無理するなよっ。」
オヤジが俺の隣に座って、胸の中に抱き寄せてくれた。
あぁ~、オヤジの肌…
あったかいなぁ~…
頭を撫でてくれている…
このまま抱かれて眠りたい…
俺の耳元で囁きだした…
「ケンタ、幸せになれよ。」
「うん。 オヤジ、ありがと。 ねむい…」
「ほら、寝るぞ。 ベットまで歩けよ。」
もっと、オヤジの優しい声が聞きたい…
オヤジの寝室へ行き、ベットの布団の中に入った。
オヤジと一緒に寝れる…
抱き付いて寝てもいいかな…
手を繋いで寝てもいいかな…
遠くなる意識の中で…
ん… もう…
ここは夢の中…
目元を軽く指でなぞられる感触…
瞼を閉じると…
もう無理… ねむい…
あぁ… 懐かしい… 言葉が聞こえる…
「俺の可愛い綺麗なビー玉。おやすみ。」
両瞼の上に唇の… キスの感触…
あぁ、これ、昔…
誰かが良くしてくれてた…
オフクロだったかな…
気持ちいぃ…
おやすみ… なさ… ぃ… …
************
オヤジサイド13(副)
ケンタが甘えたいと言い、俺と一緒に寝たいとも言っている。
目尻が下がってきている、トロンした目。
繋いでいる俺の手をケンタが両手で包み込んで握っている。
俺の理性が少しどこかへ飛んで行ってしまった…
ケンタの隣に座り直し、ケンタの顔を俺に胸に抱き寄せた。
繋いでいない手で頭を撫でて、髪をすいた。
眠さが増すように促すように耳元で小さく囁いてやる。
「ケント、幸せになれよ。」
「うん。 オヤジ、ありがと。 ねむい…」
「ほら、寝るぞ。 ベットまで歩けよ。」
まずはリビングのエアコンを切った。
ケンタを引っ張り、電気を消して、部屋を出た。
廊下を進み、俺の寝室へ入ると、繋いだ手を解き、
自分から俺のベットの布団の中に潜り込んだ。
部屋の奥の壁に沿って設置しているキングサイズのベット。
ケンタは壁の奥側に寄って嬉しそうな顔をして俺を見つめる。
もう限界に近く、瞼がフワフワと閉じては開いてと繰り返している。
そんな状況を俺は見かねて、昔はよくしていた…
俺の癖が自然と無意識にやってしまった…
ケンタの顔を両手で包み込んだ。
親指でケンタの目元をゆっくりとなぞると自然と目が閉じる。
そして優しくおまじないを言ってあげる。
「俺の可愛い綺麗なビー玉。おやすみ。」
言い終ると両瞼の上から軽いキスをしてあげる。
ケンタは気持ち良さそうな顔をして眠りの中に入っていった。
あっ! ヤバイっ! やっちまったぁ~!
恐る恐るケンタの顔から手を離すと…
ぐっすりと寝ていた。
あぁ~~~~、明日、憶えてるのかコイツは…
俺は暫く寝付けなかった。
クゥ~クゥ~と小さなイビキを掻き出したケンタの寝顔。
これ以上コイツの顔を見ていると… 駄目だっ!
リビングに戻り、真っ暗な部屋の中のソファに座った。
もう1本、ヌルイビールを一気に飲み干した。
再び寝室に戻り、いつもの習慣でパンツを脱ぎ、
布団に、ケンタの横に入った。
枕元の照明のリモコンで電気を消し。
何も考えないようにして、目を瞑り、大きく深呼吸をした。
寝た… … …
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