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30
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オヤジサイド30(主)
「………」
俺は最後、ケンタの肩の上に顔を埋め、謝って、お礼を言った。
ケンタは何も言ってくれない。
怖い、嫌われた、気味悪がられた、ケンタ。
ケンタが俺に抱き付いてきた。
「コウジ、俺を一生愛し続けてよっ! 責任取ってよっ!」
俺は泣いてしまった。 ケンタを抱き締めた。
「ねぇ? オヤジ、聞いていい?」
俺は顔を上げてケンタにキスをした。
「ケンタ。 ありがとう。大事にするから。」
「オヤジ。 昨日の夜、俺が寝る前になんかした?」
「寝る前って… なんか?って…」
「うん。 おれの瞼にキス。」
「あぁ~、あれねぇ~。」
「それ、最初から全部してみて。 ねぇ~お願いっ!」
『 親指でケンタの目元をゆっくりとなぞる。
「俺の可愛い綺麗なビー玉。おやすみ。」
目を閉じた両瞼の上から軽いキス。 』
「これかぁ?」
「それそれ、やっぱりオヤジだったんだぁ~。」
「生まれた時から、ずぅ~としてたぞ。」
「うん。 それ好きだっ。」
「そっか、憶えてたかぁ~。」
「オフクロかなぁ~って思ったけど何か違うんだよねぇ~」
「俺はお前のビー玉みたいな目が大好きだ。」
「んじゃ、あのビー玉もオヤジが買ってきてくれたんだ。」
「そうだ。 あちこち行って綺麗なの探したぞぉ~」
「うん。 今でも俺の宝物だ。」
「大事にしてくれてありがとぉ~なぁ~」
「オヤジ、もうひとつ聞いても言い?」
「なんだ?」
「誰よりも世界一愛して大失恋した人ってだれ?」
「お前、それわかってて聞いてるだろう?」
「へへへっ。 だれなんだよぉ~。 教えてよぉ~。」
「失恋した人なんかいないぞっ。」
ケンタにキスをした。 強く激しいキスを。
「俺の可愛いケンタ。 世界一愛してるよ。」
「俺も初めてが全部コウジで良かった。」
「もういいかぁ? 他に聞く事はないかぁ?」
「とりあえず今はない、気になった事は片付いた。」
「じゃぁ、俺からのお願いを言ってもいいか?」
「ん? なに? お願い?」
「そう、恋人になったケンタにお願いがある。」
「うん。 いいよ。」
「先にお風呂に一緒に入って、メシでも食いながら…」
「えっ? 今何時なん?」
「もう、お前、夜の9時すぎだぞぉ~。」
「えっ? キス始めたのって何時だった?」
「あれは… 飯食って洗濯終わってからだったからぁ~…」
「えっ? あれ3時ぐらいじゃなかった?」
「お前、キスだけで何時間してたと思ってんだ?」
「30分くらい…かなぁ~?」
「アホッ! 3時間ぐらいしてたんだぞぉ~!」
「まぁ~じぃ~でぇ~! じゃぁセックスも3時間ってこと。」
「そうなるなぁ~。 風呂に行くぞっ!」
俺達二人は自然に手を繋いで歩いて自然にお風呂に入った。
これからする俺のお願いがどういう事なのかも知らないケンタ。
聞く聞かないは受け付けない。 楽しみだぁ~!
************
ムスコサイド30(副)
オヤジは俺の顔の横、肩の上に顔を埋めていた。
オヤジは俺に凄く嬉しい幸せな言葉くれた。
俺もそれ以上にオヤジを喜ばせて幸せにしてあげたい。
いままで俺の事でずぅ~と苦しんでた事、俺は知ったし。
俺は暫しの沈黙後にオヤジに抱き付いて口を開いた。
「コウジ、俺を一生愛し続けてよっ! 責任取ってよっ!」
オヤジは俺を抱き締めてくれた。
泣いている… オヤジが…
俺は気付いてないフリをしていよう。
話を変える事にしよう。
俺は昨日の夜から1番気になっていた事を確認した。
絶対、オヤジであってほしいとも願った。
『 親指でケンタの目元をゆっくりとなぞる。
「俺の可愛い綺麗なビー玉。おやすみ。」
目を閉じた両瞼の上から軽いキス。 』
やっぱりっ! やっぱりっ! オヤジだったっ!
「生まれた時から、ずぅ~としてたぞ。」
「俺はお前のビー玉みたいな目が大好きだ。」
オヤジィ~!
何者だぁ~!
そんな良い顔して、サラァ~っと言いやがってぇ~!
俺をどれだけ甘やかして調子使せる気だぁ~!
俺、22歳の男だぞぉ~!
わかってんのかぁ~!
駄目だっ。 オヤジのペースに乗ったら…
俺もちょっとオヤジをからかって苛めてみよう。
もうひとつ気になっていた事を確認しなければ。
「誰よりも世界一愛して大失恋した人ってだれ?」
「お前、それわかってて聞いてるだろう?」
「へへへっ。 だれなんだよぉ~。 教えてよぉ~。」
いいぞっ! いいぞっ!
オヤジがちょっと困ってるぞっ!
あっ! ズルイ… キス…
オヤジのキスは俺をダメにする。
キスってこんなに気持ちいものだと知った。
キスってこんなに力が入らなくなるものだと知った。
キスってこんなに感じるのものだと知った。
キスってこんなにやらしいものだと知った。
キスってこんなに相手に伝わるものだと知った。
キスってもしかして…
セックスよりも気持ちいかも…?
セックスはちょっと苦しい… し…
「俺も初めてが全部コウジで良かった。」
オヤジをからかったつもりが… 敵わない。
俺に無意識にこんな事を言わせやがってぇ~!
「恋人になったケンタにお願いがある。」
このオヤジ… 絶対わざとだっ!
俺が喜ぶのわかってて言ってるっ!
気障な事をサラァ~っとまた言いやがってぇ~!
あぁ~~~ 俺、撃沈っ!
はいはい。 あなたのお願い聞いちゃいますよぉ~。
なんでも言ってくださいなぁ~。
俺の大好きなオヤジ様っ!
で… 俺は驚いた…
キスで3時間、セックスで3時間って…
どんだけ夢中になってやってんだっ。俺っ!
腹減ったなぁ~。
冷蔵庫に何があったけぇ~?
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