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距離3by栗橋にしおりをはさみました!
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距離3by栗橋
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嬉しそうに台所に立つ春斗
冷蔵庫から、ビールを出そうとすると
「はいっ!」
すかさず用意してくれる
「あ、ありがとう…」
「ううんっ!」
満面の笑みで答えられる
また心臓に打撃が…
「春斗がバイト無いのに起きてるの珍しいな」
「えっ…うん。だって」
モジモジしてる
何か言いたい時だよな
あー、襲っちゃおうかなぁ
「ダメだっ!!!」
「へっ?」
「あ、いや、なんでも無いから…」
危ない、セーフ!!
セーフ、だよな?
「あの、仁…」
「な、なんだ?お、美味そう!さすがだな春斗!」
テーブルに置かれた、煮物は
この時間に食べても胸焼けしないようなもので
俺の事、考えてくれてんだな
「あのね、今週金曜日…早く帰ってこれない?」
金曜日?
何かあったか?
「別に…」
待て待て
早く帰って来たら、春斗といる時間が増えたら
耐えられるだろうか?
いや、耐えられないだろう
「の、飲み会があるから、少し遅くなるかも」
「そ、っか。でも、待ってるから…できるだけ早く帰って来て」
こんな風に言われたら
「おぅ…」
本当は、飛んで帰りたいんだけどな
好きでいてくれて、嬉しい
なのに
いつか春斗は気がつくだろう
男に恋をしても、何もいい事が無いと
普通が、どれほど幸せなものか
目立たず生きていくことが、どれほど大切か
未来に進む春斗をみたい
取り残されて、寂しくても
お前への思いを、俺は、忘れない
今はこれで、いい
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