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お茶会 5にしおりをはさみました!
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お茶会 5
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その後はルーシャの小言を聞き流しつつゆったりとした時間を過ごした。
何だかんだと小言や文句は多くても、ルーシャは色々と気にかけてくれていると思う。
サシャもたまに様子を見に来てくれるが、忙しいようですぐに帰ってしまう事が多かった。
なのでルーシャが来てくれると暇な俺としてはありがたかった。
それからしばらく経ったある日。
天気も良く、窓から差し込む光も暖かい午後。
ついうとうとしていると、「ったく……ほんとによく寝るよな。羨ましいくらいだ」と言いながらルーシャが入ってきた。
目をやると、手に持っている皿から良いにおいが漂ってきた。
「ほら、お前が気に入ってたみたいだから前に作ってきたお菓子をまた持ってきてやったぞ。ありがたく食えよ」
ふんっ、と鼻で偉そうに笑ってから目の前にずいっと差し出してくる。
美味しそうなにおいに一気に目が覚めた。
「食べて良いのか?」
「当たり前だろ、お前のために作っ……た、訳じゃないけどな! 俺が食べたかったからだ!」
ルーシャを見ると少し顔が赤くなっていた。
最近はよく赤くなっていることが多い。
一度、何故赤くなるのか聞いてみたことがあった。
その時は、慌てながら「暑いからだ!」と言って、いきなり俺が入っている風呂の水に手を突っ込むと、ばしゃばしゃと顔を洗いだした。
その後「冷てぇ!」と急いで顔を拭いていた。
それから驚いたように俺を見て、「お前、気づかなかったけどそんなに冷たい水に入って大丈夫なのか?」と、真剣な顔で聞いてきた。
もちろん俺は特に問題は無いが、ルーシャは「信じられねぇ、ちょっと確かめさせろ」と、ぺたぺたと顔を触ってきた。
「うわっ! 何でこんなにつるつるなんだ?」
しばらくされるがままになっていると、急にはっとしたように手を離した。
「お、お、俺はちょっと確かめただけだからな! よし! 大丈夫なのは確認したっ!」
また顔が赤くなっているようだったので、手を組んで水を飛ばしてやると何故か怒られてしまった。
俺はよかれと思ってやったというのに……。
まぁ、そんなことがあって赤くなっているときは暑いのだろうと、特に気にしなくなった。
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