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Episode81 side友也にしおりをはさみました!
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Episode81 side友也
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アタシが目覚めた時、外は朝だった。
時間が時間だから、そろそろ時雨君が目覚める時間。
そう思って、時雨君の朝食を取りに行った。
もう目覚めているかもしれないと、朝食を片手に早足で病室に戻り、扉を開けた。
…そこにいたのは、過呼吸を起こした時雨君だった。
「…は、…っふ、はぁ…」
ベッドで半身を起こして、丸まっている。
辛さで、アタシの事は気づいていない。
「大丈夫よ、時雨君。
アタシの言う通りに、呼吸をしてみて?」
目が、出来ないと訴えかけてくる。
でも大丈夫。
「…吸って?吐いて…。」
背中を摩りながら、この指示を繰り返した。
呼吸が大分落ち着いた頃、時雨がアタシにしがみついて来た。
「どこか、具合悪い?」
首を横に振る。
具合が悪くないのなら、どうしたのかしら…?
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