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18歳以上ですか?
格好 sideアイセにしおりをはさみました!
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格好 sideアイセ
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お、落ち着かない…
着慣れない布地にどこかそわそわした気持ちになる。
こんな綺麗な服、似合う訳ないだろ…
同意を求めるようにヴァンを見ると
俺を見たまま固まっていた。
?
絶句するほど似合っていなかったのだろうか?
だから言ったのに…
「これ…」
やっぱり変でしょう?と言おうとしたら
彼は優しく、微笑むような顔で
「…よく似合ってる。綺麗だ」
…………………綺麗?
ありえない単語に聞き間違えたのかと思う。
世辞なら要らないと言おうとしたけれど
依然として変わらずその表情で俺を見つめてくるから
何も言えなくなってしまった。
代わりに心拍数が上昇してきて
「そ、そう、ですか…」
目を合わせていられなくなって、こんな事しか言えなかった。
何を言っているんだろうこの人は
目がおかしいのだろうか?
「…い、おいアル?」
「え?あ…なんですか?」
「その前髪なんだが…」
「!」
触れようとしてくる手に、反射的に大きく後ろに飛び退いた。
触るなと言わんばかりに威嚇する。
「…分かった、触らない。だからそう睨まないでくれ」
何もしない、と真っ直ぐな眼で見られて
何故か分からないけれど
解いてやる気になった。
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