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魔王様の手にしおりをはさみました!
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魔王様の手
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「…来い」
あ、マズイ。顔は相変わらず王子様なのに声が魔王様だ。
腕を掴まれてトイレから連れ出される。
スタスタと歩く圭太に引っ張られるようにして小走りでついていく。
仮面外せないからと油断しすぎた。
これは完璧魔王様が出せる場所に移動するぞ。でもどこに?
けど怖いくせにその手が安心するのは…長年そばにいるからだ!余計な感情はない!!
たどり着いた部屋は8人が寝れる大部屋とは違って、こじんまりとした普通の部屋。
「こ、ここは?」
「体調不良者が出たときに使う部屋だ」
へぇ…そんなのあったんだ
「一応俺が管理を任されてる
さてと、ここならゆっくり話せるな」
「お、俺そろそろ戻らないと…
消灯時間までに戻らないと怒られるからな」
「大丈夫だ
誰も入ってこないし、ばれたとしても俺が連れてきたと言ってやる」
先生!圭太に権限を与えたらダメ!
「さて…と……
じっくり話してもらおうか
俺が一体何したのかな?」
魔王様、この状況でまだ仮面被ったままなのは怖いです。すごく怖いです。
「な、なんでもないです。はい。
いやぁ、昼間はすみませんでした
もう疲れてへとへとなのでさっさと部屋に帰って休みたいと思います」
もうヤダ。合宿初日にこんなのってないよぉ~…
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