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「悪い、マジでちょっとダルいから少し寝かせて…」
『じゃぁ、食事の時間まで一休みしましょう』
「んー…」
俺達はベッドに潜り込んで、俺は当たり前のように俺の横にいるイチの腕枕で眠りについた
しばらく眠っていた俺を呼ぶ声がして俺は目を開ける
目の前には俺の顔を覗き込むイチの顔
『先生? 起きられる? そろそろ夕食の時間だけど』
「あぁ…もうそんな時間か。 腰ダルいけど動けなくはない」
『お爺さんみたい』
お爺さん、そう言って笑うイチを睨み「誰のせいだよ」そう凄むがイチは平気そうに笑っていた
部屋食にしていた俺達の部屋には次々と彩り豊かな食事が運ばれ、俺達は子供の様に目を輝かせ次々と口へ運び、料理の美味しさに「うまいーっ」なんて二人で騒いだ。
夕食の食器が片付けられた後、少し食休みをして部屋に付いている露天風呂に浸かる
一緒に入るのは恥ずかしいと言ったのに、何のために露天風呂付きの部屋にしたのか、一緒に入れないなら選んだ意味がないとイチが騒ぐので、仕方無しに一緒に入る…
ゆったりと湯船に浸かり、本当に幸せそうに俺を見つめるイチを見て、俺も幸せだと思った
だから…今聞こうと思ったんだ
「あのさ…お前、高校卒業したらどうすんの?」
『卒業したらですか?』
「そう。 ほら、進学か就職」
『まだ先の話だし、何も考えてないですね』
「先って…そんな先の話じゃないだろ?」
『うー…ん、就職して先生をお嫁さんにもらいます』
「…バカ、そんな冗談じゃなくて真剣に話してんだよ」
『真剣ですよ、冗談なんて心外ですね』
「あのな、ずっと一緒にいれるわけじゃないだろ」
『何それ、先生はいつか別れるって思いながら付き合ってんの?』
「そうじゃないけど、お前まだ若いしこれからの事ちゃんと考えないと…」
『…もういい、何か気分悪い』
イチは怒って湯船から出ると部屋に入ってしまった。
さっきまでの幸せで甘ったるい雰囲気から一変して、俺達には険悪なムードが流れる。
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