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遥サイドにしおりをはさみました!
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遥サイド
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家を出て、いつも行く道を通る。
駅近くにあるカフェのケーキが好きだ。
あ、違う。えっと…お気に入りだ。
少し遠いけど、行く甲斐がある。
帰宅ラッシュよりはまだ早いが、人通りが結構ある。やっぱり通りを歩けば、人がいるもんだよな、うん。
カフェについて、ドアを思いっきり開ける。
「いらっしゃいませぇ」
可愛い店員さん。まあ、ゆーちゃんよりは下だね。
「お久しぶりですね、今日も同じケーキですか?」
よく来るからね。最近来なかっただけ。
「ああ、うん。でも2つ欲しいかな」
「かしこまりました、少々お待ちください」
と、営業スマイル。
うん。良い子だね。
「んー…あれ?」
店内を見回せば、それなりに混んでるにも関わらず、角の席の周りにだけ人がいない。
「あれれ?」
よくみればイケメン2人。
そして、見たことのある、顔。
「斎藤さんじゃんか」
写真で見たことがある。
あんなイケメン忘れるはずがない。
「あー…」
その向かいに座るイケメン。
あれが浮気相手ですか。
ゆーちゃん連れて来なくて良かった。
あんな可愛い子を捨てることができるんだから、イケメンも中身があれなのだな。
「お待たせしました」
「あ、ああ、ありがとう」
外に出れば、帰宅ラッシュの人で溢れかえっていた。
「カレー…」
カレーの後にケーキって大丈夫かなぁ…
ゆーちゃん、きっと待ってるだろーなぁ。
そう考えれば、自然と足早になった。
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