アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
玲サイドにしおりをはさみました!
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
- しおりがはさまれています
-
玲サイド
-
「ねえ、ほんとに平気なわけ?」
「平気」
「祐樹さんに電話とかは?」
「できない」
「お世話になってるとこは?」
「…」
こういう時の正則は慎重で苦手だ。
「電話してくる」
「了解」
正則のいるマンションの部屋から出て、廊下?の壁に寄りかかる。
夜のせいか肌寒い。
上着を着るべきだった。
「もしもし、信乃」
『あー、玲ちゃん』
「今日は帰らない。知り合いに会ったから」
『おーけーです、けど。祐樹くんも帰ってこれないんだってねぇ?』
からかう声。
真面目にしてれば良いものを、と愚痴を言われたのを思い出す。
「連絡とれたのか」
『うん。携帯壊しちゃったから買ってもらったって』
繋がらない理由はわかったが、新しいものを知らない。
「番号教えろ」
『えー…この際祐樹くんと別れるなら、教えたげる』
舌打ち。
「なんで」
『祐樹くん悩んでるし、今は彼氏んとこじゃない?ほら、僕はー平和主義でーすからー』
「うまい形にか」
『いえす』
「とりあえず教えろ」
『別れんのー?』
「考える」
『まあ、いーや。メールで送るよ』
「ああ」
電話をきる。
彼氏…
誰だ?
送られてきたメールから通話へ切り替え、通話ボタンを押した。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
72 / 205