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当日にしおりをはさみました!
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当日
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SIDE花宮
ついにIH予選の当日になった。
俺らは一旦学校に集まって、それから会場へと向かう。
「よし、忘れ物ないかー?」
俺が声をかけるとそれぞれの返事が帰ってきた。(ちなみに原は途中、部室へガムを取りに行った。)
高尾は分かりやすいくらいにワクワクしていて、目を輝かせていたが、黒子はいつも通りの無表情だった。
でも俺には分かった。
黒子は誰よりもきっと今日を楽しみにして来たのだろう。
分かりにくいが、目がいつもよりも輝いているのだ。
黒子と高尾にとって今日は
〝霧崎第一高校バスケットボール部〟としての初めてのちゃんとした試合だ。
だからこそ相当楽しみにしていたのだろう。
これがキセキたちを潰す第一歩となる。
誠凛には悪りぃがキセキたちにとって見世物になるくらい痛めつけるつもりだ。
キセキたちに見せつけるんだ。
お前たちがしたことは最も罪深い。
お前たちの影はもうどこにも居ない。
居るのは獲物を狩る鷹と闇だけだ。
ーー、黒子はまだキセキたちに恨まれているからどうってこともないが、高尾はどうだろう。
緑間もまさか高尾が霧崎にいるなんて考えもしないだろうし。
嗚呼、楽しみだ。
あいつらは一体どんな顔をしてくれるのか。
それに木吉。
お前は俺が潰してやる。
徹底的に。二度と復帰出来ねぇくらいにな。
「よし、行くぞ。」
俺はそう言い歩き出した。
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