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そばにいて-kyrt-※血流出表現、死ネタありにしおりをはさみました!
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そばにいて-kyrt-※血流出表現、死ネタあり
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-ky視点-
俺は今、レトさんの家の前にいる。
何回もインターホンを鳴らしても、ラインを送っても返事が返ってこない。
何か嫌な予感がする。
ドアノブを回してみると、カチャっと音を立てて開いた。
俺は慌てて部屋の中に入り、リビングに行く。
目の前には涙を流しながら自分の体を切り付けているレトさんがいた。
「レトさん!何やってるんだよ!」
レトさんにはもう俺の声は届いていないらしい。
息絶えそうになっているレトさんを抱きかかえる。
血で真っ赤になってるけど今はそんなことはどうでもよかった。
とにかくレトさんを助けなければならない。
「今、救急車呼ぶからね」
ケータイを取り出し、救急車を呼ぶ。
「すき…」
その言葉を言ってからレトさんは動かなくなった。
「レトさん?嫌だよ、そんなの。レトさんにプレゼントも買ってきたんだよ?受け取ってよ…レトさんがいなくなったら俺はどうすればいいんだよ…」
泣きながらレトさんに話しかける。
救急車で病院まで運ばれた時にはもう息はなかった。
____あれから1年。
俺はなんとか暮らしている。
レトさんのことが忘れられなくて温もりを感じたくてレトさんが住んでいた家に住んでいる。
レトさんがいなくなったからって彼女を作ろうとは思わない。
俺にはレトさんしかいないから。
「レトさん、俺は元気に生きてるよ。レトさんの分まで生きるから」
俺は空を見てそう呟いた。
11.27
そばにいて-kyrt-※血流出表現、死ネタあり【完】
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