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【番外編】去年のクリスマス 01 side 光にしおりをはさみました!
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【番外編】去年のクリスマス 01 side 光
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話の途中ですがクリスマスイブということで、小話を流します…!
本編では書いていない色葉が大学2年のときのクリスマスの話です!
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今日はクリスマスということもあり、街中は普段より賑やかだ。
サンタクロースやトナカイの格好をした人、楽しそうにイルミネーションを観ているカップル、ケーキの入った箱と大きな紙袋を持った一人。
みんな楽しそうだな。
そう思いながら、僕はとぼとぼと仕事から帰宅していた。
明日は休日なのだから、今日は恋人の色葉くんと一緒にクリスマスを過ごしたかったと思う。
『光さんはクリスマスは仕事だよね。俺もバイトに入るね。伊織が入れって煩いから』
『分かった』とは言ったけど悲しかった。去年のクリスマスは一緒に過ごしたから今年も過ごせると思っていたから。
そういう訳で一人でクリスマスを過ごすことになったけど、夕飯作るのも面倒くさいし、適当に居酒屋に入って夕飯を済ませることにした。
終電まで飲んで帰ってきた。
「ふふっ。ただいまぁ〜」
飲んだ帰りにたまたま目に入ったホールケーキを買ったから僕は上機嫌だった。
スイーツが好きだから、ホールのケーキくらい一人で平らげられる。
シャワーを浴び、元々買っていたスパークリングワインとさっき買ったケーキを用意して食べ始めた。
ケーキはチョコレートケーキでフルーツがたくさん乗っているもの。何でも好きだからと何も考えずに買ったら、今気づいたけど5号だった。
「ま、食べられるでしょ。いただきます」
切り分けないでフォークで掬って一口食べると、チョコレートの甘さが口に広がる。
「ん〜!美味しい」
それからみかんを食べると甘酸っぱさが広がり、それがチョコレートの甘さとよく合う。
時々スパークリングワインを飲みながら、ケーキを食べ進めていった。
お酒と大好きなケーキがあっても色葉くんがいない寂しさには勝てないけど、それでも満足している。
どのくらい経ったのかは分からないけど、スパークリングワインのボトルを二本開けてケーキは平らげてしまった。
「ふーう。美味しかった」
久しぶりにこんなに甘いものを食べたな。色葉くんはあまり得意ではないらしいから、いつも僕だけが食べる感じ。それが寂しいからとあまり食べないようにしていたせいか反動のように5号全て食べてしまった。
「片付けないとな」
でも眠いなあ。…寝てしまいそうだ。
僕の意識はここで途切れた。
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