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「リカ。ちゃんと説明してちょうだい」
「わかってるよ……ハァ。だから嫌だったんだ」
「嫌って思うのはやましい事があるからなの?
あんたまさかっ……!!」
ハッと目を見開いた桃ちゃんは俺とリカちゃんを交互に見比べる。
「え、何?」
俺1人だけ何もわからずにいるって嫌だ。
俺だって説明してほしい。
桃ちゃんと星兄ちゃんは知り合い…って事はリカちゃんと星兄ちゃんも?
そんなのリカちゃん一言も言ってなかった。
なんで?
頭の中が疑問で溢れかえりそうだ。
「とにかく中入れよ」
俺と桃ちゃんの間を抜けて玄関の鍵を開けたリカちゃんは、促すように桃ちゃんを部屋の中へ入れる。
渋々と玄関に桃ちゃんが消えた後、リカちゃんが俺を見た。
「あの、俺っ!」
「ちゃんと説明するから。今日は遅いからお前も家に入れ」
でも……俺も聞きたい。
リカちゃんと星兄ちゃんの関係。
どうして教えてくれなかったのかを。
「ウサギ。良い子だから、な?」
「……………………約束しろよ」
下から睨みつけながら言えば、リカちゃんは少し屈んで俺のおでこにキスをした。
「約束する」
「ベッド…………片側空けててやるから」
一瞬何を言われたのかわからなかったらしいリカちゃんが、理解した途端にクスクス笑い出す。
「それは反則だろ」
今度はちゃんと唇同士が重なり合う。
俺は、ここがマンションの廊下だって事も忘れて目を閉じそれを受け入れた。
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