アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
side K-1 ※性描写多し
-
「ひァッ、んぁっ、アッ、あああっ、かなめさぁっ、きもちいっ…、もっ、もっとぉっ…!!」
9回目……ねぇ。
現在午前2時15分。
明日も仕事な俺は、眠っていたところを何故か恋人の久留須新也に乗っかられて目が覚めた。
そして何が9回目か。新也の夜這いである。
そもそも俺らは新也がうちに入り浸っているせいで半同棲っぽくなってはいるが、家は別。
まぁ合鍵を渡しているのでいつ入ってきても良いには良いのだが、しかし何故、日付が変わってからの夜這いがこの3週間で9回も起きている?
3回目までは、起こされて怒った。
俺も仕事がある、せめて8時くらいには来いと。
それに対して新也は、へらりと笑っただけだった。
いつも軽口を叩いて茶化すやつが、何も言わず。
これは何かあるな、と放っておいたのだが…9回もはまずいだろうか。
しかもこいつは、朝起きたらいない。電話も繋がらない。
昼間会いにも来ない。夜中、乗っかりに来て、喋らず帰る。
普段あれだけペラペラ喋る奴が、どういう事だ。
理由がわからない。思い当たらないのだ。
何故こいつは…こんな事になっている?
なあ、痛くないか。
いつもは俺がとろっとろに溶かしてやってんのに、そんな適当に一方的に解して挿れて、泣きながら腰振って、お前は何にそんなに苦しんでるんだ?
「新也…」
「っぁ、あ、いっ、く…あぁぁああああっ!!!……………、」
射精してがくりと項垂れた新也の瞳は、ほの暗く、何も写してはいなかった。
いつもはこのままシャワーに行くところだが、さすがにこんな新也を放ってはおけず、俺の上から退こうとするところを抱き竦めた。
「っえ、、かな、…」
「なにがあったか知らねぇけど…大丈夫だから」
何に悩んでるのかは知らないけれど、こいつを慰めることはきっと、できるから。
「俺に話せることなら聞くから。1人で抱え込むな」
「…っ、、!要さっ…」
こいつがこんなに何かを溜め込むなんて、今まであっただろうか。
「要さっ、おれ、おれねっ…、っ、く…」
「ゆっくりでいい。大丈夫だから」
俺に縋り付いて泣き始めた新也の背を、ゆっくり叩く。
暫く泣き続けてとても喋れる状態ではなかったが、辛抱強く待ち続けていると、意を決したように話し始めた。
「あのね、要さん…おれね、っ、この前、飲み会でね…っ、同じオケの奴に、なんかっ、よくわかんないけど、潰されてねっ…?朝、…起きたら、そいつとっ…ホテ、」
「もういい。大丈夫。わかったから」
漸く分かった。
なんで、こんなに追い詰められていたのか。
「ヤられたのか?」
率直すぎるだろうが、大事なことだ。
「それが…、わかんなくて…、朝起きたら、2人とも裸でっ…下も…穿いてなかったし…怖くて、そいつが起きる前に出てきちゃって…っ、でもそのあと学校で、この前は楽しかったなって…ごめんなさいっ…おれ、要さんのこと裏切ったっ…!!」
ごめんなさいごめんなさいと、ボロボロ泣きながら言う姿に、何も言うことができない。
裏切られた怒りなのか、無防備な新也に対する怒りなのか、レイプまがいのことをした奴に対する怒りなのか。
ただ、怒りに支配されそうな思考を落ち着かせることにひたすら専念する。
ここで俺が怒りに任せて何か言い放ったら、こいつは一生俺の前に姿を現せないような、そんな予感がするから。
「要さん、ごめんなさい、おれ、汚いっ…」
「…赦さない」
「っ、、」
目を見開いでガタガタと震える新也を押し倒し、後肛に指を差し入れる。
「っ、ごめ、」
「お前が汚いなんて赦さないから…俺の気が済むまで綺麗にさせろ」
そう言って俺は、まだ柔らかい中に自身を押し入れた。
お前は汚くない、なんてそんな言葉より、俺が上書きしてやったほうがよっぽど救われるだろうなんて、傲慢だろうか。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
19 / 30