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密室に二人っきり。―菅原×日向―ラスト。
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「あぁ~もう~~可愛いッッ!!…俺、ヒナタを大事にする。約束する!!…だからさ、これから先もずっと。俺だけのモノになって?」
嬉しくて更に力を込めて抱き締めると。
右手でヒナタの髪を優しく撫で回して。
そっと額にキスを落とす。
ヒナタに視線を向けると、恥ずかしいのか、俺の胸の中に顔を埋めていた。
「…ヒナタは【菅原さんだけのモノになる】って。言ってくれないの…?」
ニヤニヤ笑いながらヒナタに意地悪な質問をする。
ヒナタはビクッと身体を強張らせて。
そして。
「それなら…菅原さんだって…そ、その…俺だけのモノ、ですよ…?///」
「……うん。俺はヒナタのモノだよ…」
お互いに顔を見合って。
顔を真っ赤にさせてクスクス笑いながら、俺はヒナタと唇を重ねた。
「……あ~俺、幸せ。ヤバイ…どうしよ…」
ニヤニヤが止まらない俺は嬉し過ぎて。
今置かれている、この状況を忘れていた。
「…お取り込み中に悪いんだが……。今、何時だか―――――分かるか。スガ…(怒)」
「オイオイ、大地。そう怒らずに……って。え??」
突然、開いた倉庫のドアに驚いて。
怒りMaxの鬼の形相をした大地に見つかり、その横にいた、髪を結んでいなかった旭を見て。
俺とヒナタはその旭の姿に。
「「…お、落武者…で、出た~~~!?(泣)」」
二人してマットにぶっ倒れた。
「「……え?ええっ!?オイ、菅、ヒナタ??」」
今度は大地と旭の焦る声が、気絶する瞬間。
聞こえた、気がした。
* * * *
――――――それから10分後。
揺さぶられて目を覚ました俺とヒナタは。
気がつくと部室の畳に寝かされていて。
それから今までの事を聞いた。
旭と大地はいつまでも戻って来ない俺達を心配して探しに来てくれていたのだった。
「…ところでさ、俺、思い出したんだけど…。あのラップ音、一体なんだったんだろう…」
「き、気のせいじゃないか?」
慌てふためく旭に大地が脇を小突いた。
「……ま、見つかった事だし。ほら、早く帰るぞ!!」
そう言って。
俺とヒナタはようやく用具室から、脱出した。
「「……(まさか、お前達にドッキリを仕掛けたなんて…今更言えないな。二人がまさか、そんな関係だなんて知らなかったし…ハハハ……)」」
苦笑いを浮かべた大地と旭の様子を知らない、俺は。
ようやく。
想いが報われて。
動揺する大地達を尻目に、ヒナタの手にそっと自分の指を絡ませ、ニコッと微笑んで。
幸せを噛み締めていた。
END
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