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散々俺の体は弄ばれた
もう涙も出ない
「次は俺だ」
もう嫌だ
心もボロボロだ
「次は無い」
「誰だお前」
「凱」
「楓、もう殺して」
楓に見られた
もう死にたい
「・・・・・・・許さない、お前達を絶対許さない」
「一人で何が出来る」
「奏、いいよね?」
「もちろんだ」
「お前は見てるだけか?それともやられたいのか?」
「お前らなど楓一人で十分だ」
「凱、しっかりして」
「殺して・・・もう死にたい」
「駄目、死なせたりしない」
「お願い・・・」
「今は眠って」
「うっ・・・」
そのまま気を失った
「奏、凱を城に」
「ああ」
「子供たちは俺が」
「頼んだ」
急いで子供達を連れて外に出た
「みんな、今日は家に帰るんだ」
「うん」
「大丈夫、心配しないで」
「わかった」
みんなを送り届け、そのまま城に戻った
楓なら大丈夫だろう
今は凱が心配だった
「まずは、凱の口を汚した奴は誰?」
「俺だけどなんだ」
「そんな口は必要ない」
「ぐはっ!」
口の中に剣を刺しゆっくり引き抜いた
「ちょとまて!お前は何なんだ」
「うるさいよ、凱を犯した奴は誰?」
「・・・・・・・・」
「この3人だ」
「そう」
「な、何をするんだ!」
「そんなものがあるからいけないんだよね」
「嘘だろ」
「黙れ」
「ぎゃーー!」
「ひぃ!!」
「ぎゃぁぁ!」
汚いね
切り取ったモノを見つめ、転げまわる奴らを切り裂いた
「助けて・・・出て行くから、なっ?」
「その手で凱に触れたんだね」
「ぎゃ!」
両手を切り落とし、心臓を突き刺した
「あとは雑魚だね、まとめてかかってくれば?」
「クソッ!みんな相手は一人だ」
「ああ、殺せ!」
愚かだね
襲い掛かって来た奴らを一人残らず殺した
でも怒りは収まらない
「クソッ!」
死体に剣を突き刺し、天井を見つめた
こんな事をしても凱の傷は消えない
どうすればいいんだろう
城に戻り、奏の部屋に向かった
「凱の体を綺麗にしておいた、今は部屋で眠っている」
「うん」
「辛いのは分かる」
「あんな顔の凱を初めて見た」
「そうだな」
空も不安そうな顔をしていた
「空が知らせてくれなかったら死んでいたかもね、ありがとう」
「ううん」
「大丈夫、心配しないで」
「あのさ」
「どうしたの?」
「いけない事かも知れないけど・・・物忘れの魔法があるんだ」
「物忘れ?」
「うん、さっき起きた事を綺麗に忘れられる魔法」
「楓は辛いかも知れないけど、凱にとってはいいかも知れない」
「どうする楓、お前が決めろ」
「凱に死なれたら困るし、あいつは心が弱いからそれを負い目にして消えてしまうかも知れない・・・俺なら大丈夫」
「凱の前でも普通に振る舞えるか?」
「うん」
「わかった、じゃ魔法をかけるね」
「頼んだ」
空は長い呪文を唱え、ワンドを振った
「雪?」
「凱の記憶が消えて白い玉になっているんだ」
「そう」
「これで大丈夫、記憶は消えた」
「うん」
俺が忘れればいいだけの事
それで凱が笑えるのならそれでいい
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