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「お兄さん全然泣かないね、つまんないからこれからお兄さん写してライブ配信するよ。手使えないお兄さんの代わりに横でしこしこしてあげるからさ」
何も言い返せなくなった俺を横目に、叶斗は嬉々として配信の準備を始める。
慣れた手つきでテーブルの上にスマホを横向きに置くと、インカメで俺の無様な姿が映し出された。
「じゃあ始めるね、せんせぇ」
叶斗がライフ開始をタップしようとする瞬間、叶斗の手が止まる。
なぜ押さないのか叶斗の顔を見ようと横に振り向くと、そこには雪也が息も絶え絶えに手刀で叶斗を仕留める姿があった。
「雪也?!え!てか、なんで?ここに?」
叶斗はそのまま倒れこみ意識を失う。
俺は雪也に手を解かれたと思った瞬間、急に雪也に抱きつかれる。
「樹、無事でよかった…」
「あ、うん。ありがと。てか、え?」
まだ状況を飲み込めない俺は、雪也に問いただす。
「さっき家庭教師のバイト先の社長が家に来て、初回で任せるべきでない要注意問題児を紹介しちゃったって聞いたから、慌てて来たんだ」
「それで、家聞いてここまで来たのか…」
「うん…まぁね…てか、何ともないよね?!何かされたの?って、うわぁ」
そこまで言って初めて雪也は俺の無様な姿に気づく。
「ごめんっ!てか、早く服着てまじで!」
そっぽ向いた雪也に急かされ俺は服を着た。
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