アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
ホントとウソ (Y side)
-
俺もはやめに風呂を済ませ、二人だけの飲み会を待つ獅童さんのもとへ歩く。
「あ、おかえりー」
俺のかした半袖のTシャツ。
少年かよ、何度見ても細い。
身長は高いんだよ。身長は。
でも少年。
「お酒、飲んでもいい?」
「どーぞ」
少年は酒を飲まない。
よってこの人は大人。
判断が難しすぎるのではないか。
「「かんぱーい」」
「うまー」
「ひさしぶりだろ、酒」
「うん、ずっと忙しかったからね、主に佐上くんが」
「……アンタもでしょ、オツカレサマ」
「いやいや佐上くんこそぉ~お疲れ様~」
…もう二本目に手をかけている。
獅童さんは酒を飲むペースがはやいが、酔いやすい。
いくらでも飲むが、いくらでも酔う。
最初は間延びしたしゃべりかたになり、素の話し方に戻り、絡み&愚痴酒になる。
何度でも言うが、俺は本心の、素のままの獅童さんも好きだ。
もっと晒して欲しいし、もっと暴きたい。
隠された物をすべて見たい。
なぜあのとき
"俺はやめておいた方が良いと思うけど"
と言ったのか。
……俺は獅童さんの全てを知ってなお、この人を愛し続ける事が出来るのだろうか。
獅童さんは自分の全てを明かした上で、俺を愛そうと考えてくれるのだろうか。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
20 / 86