アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
これはなんの生き地獄なんだ:猫
-
*
一日目はナース。お盆は診察用のカルテ的なものが乗っけられた体育の先生のボードだった。
何かあったらこれで殴れって言われたけど結構振りづらい...。
今日は一日目だっていうのにちょっと人多すぎないか?まだ店始まってから一時間くらいですけど?あと俺の指名率高すぎない?何、どっかで誰か吹聴してんの?美形ナースがいるからあそこいいよ。みたいなこと。←
さっきも、灰澤さんが来てものすっごいペたくり触って行ったんだけど。しかも、興奮しすぎていつもより声数倍でかいし高いしIKK〇みたいな喋り方してたし、挙句の果てには俺が何か言う前に走ってどっか行っちゃったし。あれ、マジでなんだったの?
それよりも、俺は現在ここ数ヶ月で一番イライラしてる。思ってたより仕事が多いのはもちろんその原因の一つなんだけどさ。それに加えてもう一つ...
『いやぁ、最近の子は可愛いねぇ。君、モデルとかやってみない?』
そう言いながらさわりさわりと俺のケツをなでてくるこのクソ親父はもう3回も指名してきてる。まぁその分結構高めのもん買ってってくれるからいいんだけどさ...。
「ダメですよー。医者以外が触診したら(触らないでください。)」
『ほ、じゃあ私は他院から応援に来ている外科医だっ!』
じゃあっつってる時点で違うだろうが!触り方が絶妙なのが腹立つわ...
「あの、次の患者さんのところに行かなくてはいけないので…」
『何を言うかね、私は医者だぞ!医者に支持を仰ぐのが看護師の役目だろう!!』
拘束時間が長いんだよ色ボケ親父がッ、しかもタイトスカートからはみ出したガーターベルト(?)に指の腹を引っ掛けて上からスリスリしてくる。
…そろそろ、いいよね?もーいいよね?こんだけ我慢したんだもん、いいよ。この高めの声も結構辛いし、セクハラも注意三回目だし
「お客様。当店では従業員への接触を許可しておりません。また、俺はモデルになる気もあんたの性欲満たす道具にもなるつもりも一切ありませんのでこちらの手を離して頂けますかねっ?」
いつの間にか俺のケツ肉をわしづかんでいた手の甲を思いっきりつねる。もう指に込められるありったけの力でつまんで手首を痛いくらいのところまで回す。
『いぃでででででっ?!え、君男なの!?あだだだだだっ、ちょ、取れる取れるっ!ここの店は客に手を上げるのかね!?』
「あんたが俺のケツもんでっからだろ。」
『そんなことはしていない!誰が君のような不良のケツを揉むのかねっ、いい加減なことを言うなっ!』
「はぁ?3回ここに指名されて3回ともだけど?」
『証拠があるのかね?!
「はぁ?」
なにこの往生際の悪いクソ親父。偉い人は悪あがきがすぎるって誰かが言ってたようなのを思い出したわ。そこまでの地位と気概があったら強気+悪知恵で罪から逃れようとするとかなんちゃらかんちゃら。
『痴漢は申告罪でしょ?』
『これなら証拠になる?』
『あー、バッチリ!110番しちゃう?しちゃおーよ!』
さっきまで注文をとってた土屋が携帯の画面を見せてきた。
周りの客もこの騒ぎに静かになった中で掲げられたその画面には、ついさっきのだろうなおっさんが俺のケツ鷲掴みにしてるのがバッチリ押さえられてた。
そこに何人か女子が来て目の端を釣り上げる。
そこに運よく、このおっさんには運悪く、柔道部員と空手部員、その他武道系の部活の人間がその大多数を占める風紀委員の見回りが入ってきた。
うちの学校って結構見た目いいの多いからこういうの少なくないんだってさ。
『黒井くん大丈夫?』
『もっと早く言ってくれればよかったのに、気持ち悪かったでしょ?』
『てか、土屋ナイス!』
「写メってる暇があったら助けて欲しかったなぁ...。」
『わ、悪い...。』
わらわらっと集まってきたほかのクラスメイトの前でちょっとむくれて土屋を小突く。土屋がものすごく申し訳なさそうだったからこれで勘弁してやろう。
にしても、一日目でこんなんとかさ、先が思いやられるよね...ハァ。
』
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
28 / 45