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第1章 16
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「いやぁ!買った買った!」
「…」
「ごめんね!代わりにほら!ね!」
「水もらって嬉しいわけねぇだろ」
「あらら、じゃあはい」
「何で俺が払うんだよ」
「あららー…」
昼ご飯で喫茶店に来たはいいが
荷物が多すぎて四人席を占領してしまう
「ねね、次は?」
「帰る」
「えぇっ!?」
「何だよ…」
「つまんない!楽しくない!いーやーだーっ!ほら!さっきのパンフレットにさ、近くに水族館あるって!」
「……一人で行ってろ」
「…ケチ」
いじけて頬杖をつくツバキ
チラチラと、こっちを見ては目を逸らして
何がしたいんだか
ツバキが指さした水族館
何となく目を移す
どう見ても其れは男二人で行くようなところじゃなかった
「……ね!トア!」
「…何だよ行成」
「…反応薄いなぁ」
「…」
「ねっ、行こう?俺行った事無いんだよねぇ」
「高校の修学旅行で行っただろ」
「覚えてないなぁー」
都合のいい事言って
あの時イルカにビビって一人じゃ触れなかったの誰だよ
一番鮮明な思い出なのにな
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