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異常な日常の始まり。4
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『あ"ー、疲れた...』
なぜ転入生ってこんなに人気者なんだろうな。
休み時間になる度にたくさんの人が俺の周りに集まって来て色んなことを質問してくる。
さっきなんか他のクラスのやつもいたからな....
あっ、今は昼休みだから。
生徒を押しのけて、逃げてきた。
だって、男子に囲まれるとかむさくるしい。
女子がいないって思った以上にキツイんだな。
「おい」
『あ?』
後ろからいきなり声をかけられ、思わずちょっと怖い声で反応してしまった。
あっ、こいつ誰だっけ。
えっと....あの...理事長室の場所教えてくれた.....
『...ああ、立林か』
「おう」
後、凄い気になるんだけど立林が大量のパンを抱えてるのはなんで?
その量を1人で食べるつもりなのか?
『で、なんか用か?』
「一緒に昼飯食わねぇか?」
『別に構わないけど...俺、弁当教室に置いてきちゃったわ。』
急いで逃げてきたから弁当を教室に忘れた事件。
取りに戻るのは嫌だな.....
「じゃあこれやる。」
『え、あ、お、おう。さんきゅ...。』
立林は大量のパンの中から1つ取ると俺にグイっと押し付けてきた。
.......シナモンロールか....。
なんでこいつ俺の好物しってんの.....?
『で、どこで食べる?人の少ないところがいいんだけど...』
「昼休みはどこも人でいっぱいだと思うが...」
『...まじで?』
うわぁ。嘘だろ...,
ただでさえ人混みが嫌いなのに、転入生という肩書きがついた今、人が寄ってくる事は間違いない...
人が少ないところか.....
この学校で1年以上生活してる立林がこの時間はどこも人が多いって言ってるんだからやっぱり人が少ない場所なんてないのか.....?
ん?待てよ....
『人が少ない場所あったわ。』
「は?」
『行くぞ』
「お、おう」
あるじゃんか。
多分俺くらいしか出入りしない場所が......
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