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現実を理想だと思いたくて14
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僚の眼差しは強い。
強過ぎて吸い込まれそうになる。
互いに見つめ合ったまま、僚が俺の膝を割ってベッドに上がった。
キシキシと音を立てながら大きな身体がジリジリと近づいてくる。
期待か緊張か…息が詰まる。
近づけは近づくほどにチャイナ服の裾がめくれ上がり白い足が露出した。
外気を感じてさっき富田に触れられた感触がリアルに蘇る。
瞬間、パッと淡いピンク色に染まった肌が僚の視線を誘った。
一瞬、僚の瞳が欲望と理性の狭間に揺れる。
熱くて…冷たい…そんな瞳。
「…俺は浩太じゃない」
わかってる…
「佑真……本当にいいのか?」
僚の欲を孕んだ瞳が最後の理性を必死に繋ぎ留めようと静かに閉じられる。
その瞳の奥で何を思っているのだろう。
でもそんなことを考える余裕も優しさも今の俺には残念ながら無かった。
…コクン
「うん、りょーなら…いい」
熱の込もった瞳で僚を見つめる。
「だから…ねぇ、、早くちょうだい?」
必死な俺はおねだりするように僚の頬に手を延ばす。
触れるか触れないかの距離。
焦れったい二人の距離。
でも次に開かれた僚の瞳には、もう欲望を抑える為の理性は残っていなかった…
唇が首筋に落とされて、初めは優しく…そしてきつく吸い上げられる。
「ん…ン、ぁ…っ」
チクリと走った痛みさえもが快感に変わって俺の身体を支配していく。
俺に触れる僚の手に迷いはない。
それでも男とするのは初めてだという僚は少しぎこちなくて優しかった。
掠めるだけのキスをして唇をそっと舐められる。
まるで開けてといっているかのような可愛らしい仕草に薄っすらと閉じていた唇を開く。
その瞬間、僚の熱い舌が俺の歯列を割って入り、口腔を占領して俺の舌に絡みついた。
激しいけど優しい…
僚との初めてのキスに身体が震える。
浩太とも富田とも違う舌遣い。
それはとても真剣で…気持ちいい…
「はぁ…んっりょー…もっと…」
俺は僚の首に縋り付き、ボーッとする頭で燃えるような、それでいてどこか冷静なその舌に酔いしれていた。
不意に僚の手が俺の中心へと伸ばされて、ピクリと身体が反応する。
じんわり伝わる熱が甘い。
大きな手の平にそっと包み込まれて、竿をやわやわと上下に扱かれれば、僅かな刺激にもビクンッビクンッと身体が跳ねた。
探るような動き。
それでも先走りで滑りのよくなった中心はクチュ…クチュッと不規則な水音を立てて悦んでいる。
緩急をつけて動かされる僚の手は、まるで宝物に触れるかのように優しく俺を絶頂の淵に追い詰めていった。
気持ちいい…
気持ちいいけど、、
決定的な刺激には足りない。
もっと強く…乱されたい…
中を、、僚でいっぱいにして欲しい…
前を弄られるほどにそんな欲求が俺の中に渦巻いて、俺は僚に助けを求めた。
「りょう…ここ、、」
自ら僚の手を取り、富田に弄られてからというものずっと物欲しげに疼いている後孔に導く。
「ここに…りょーの…イれて…いっぱいついて、、ほしい…」
ヌルリと潤滑剤が二人の指を濡らす。
僚が息を飲むのがわかった。
「……………佑真…」
そう呟いて静かに息を吐き出すと、僚は真剣な面持ちで俺の額に軽くキスを落とした。
覚悟を決めた顔。
「……責任、取らせろよ、、」
ただ…そう言った瞳が何処か寂し気に見えたのは俺の気のせいだったろうか…
後孔にメリメリッと僚の太くて硬い一物が進入してくる。
ゆっくりと…でも躊躇いは無い。
「うっ、、んぁ…っ」
潤滑剤で滑りのよくなっていた穴は始めこそ抵抗感があったものの、先端が入ってしまえば後はみるみるうちに飲み込んでしまった。
「…ふ、、クっ…」
吐き出された僚の吐息が熱い。
一旦態勢を整えると僚がギュッと俺の身体を抱き込んだ。
そして優しく触れるか触れないかのタッチで額と頬に唇を寄せる。
「んっ…りょー…ぁ、ンっ…りょーくすぐった…いっ」
それでも構わず今度は口元に唇が落とされる。
「ふ、、んン、っ」
身を捩り薄っすらと瞼を開けると、目の前に僚の真っ直ぐな瞳があってドキッとする。
「佑真…好きだ」
直接注がれる言葉。
その言葉に反応するようにキュッと内壁が僚の肉棒を締めつけた。
「はぁ、んっ…ッ」
ダイレクトに伝わるその存在の大きさに堪らず腰が揺れる。
「後悔してもいい…今は俺を感じろ」
「あ…っ」
僚は耳元でそう囁くと俺の足を肩に担ぎ上げ、ゆっくりと自らを主張するように腰を動かし始めた。
待ちに待った刺激に身体が震える。
「あ…っあ、、すごっきもちいいよぉ…んぁっ…」
やっと欲しかったものを手に入れてキュウキュウと内壁が収縮を繰り返す。
僚は何度も何度も俺の存在を確かめるようにキスを繰り返し、中を抉った。
その度に俺の身体は熱くなる。
朦朧とした頭は快感だけを一心に手繰り寄せ、浩太以外の男は無理だと思っていたのが嘘のように俺は全身で僚を感じていた…
気持ちのいい所を擦り上げられる度にガクガクと身体を痙攣させ、僚が絶頂を迎える頃には直接触れてもいないのに、俺は二度目の欲望を吐き出した。
俺の身体に僚の熱が形が大きさが刻まれていく。
「りょ…っも、、あっ…んぁ」
「ゆうっ中に…出したい…っ」
珍しく僚の声に余裕がない。
そんな僚を愛おしく感じながら俺は笑顔で頷く。
「うん…中に、りょーのちょうだい…」
その頃の俺は気付けばすっかり冷静で…
目を細めると生理的な涙が一筋、頬を流れて落ちていった…
「ゆう…ッ」
僚が俺の中に果てる。
俺を胸に抱いたまま肩で荒く息をして…
そのドクドクと脈打つ鼓動を、俺はいつまでもいつまでも僚の背中をギュッと抱きしめ返しながら感じていた。
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