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特別な思い レオside
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俺はレオ。
モデルの仕事をしてる。
関西弁やから、あんまりテレビには出ないようにしてる。
イメージがあるからな。
15歳でデビューして、20歳でパリコレに出演した。
それからずっと、
インターナショナルブランドのイメージモデルも
しており、まさに俺のモデル人生は順風満帆!
そんな俺やけど、やっぱり足を引っ張る奴はおるもんで。
バイを公言してるせいか、男にも女にも言い寄られる。
ちゃんと性欲処理だと、お互いに割り切れる人とだけは
肉体関係を持つ。いわゆる恋人希望の奴は却下や。
束縛されるし、めんどくさいから。
「へぇ。じゃあお前は恋愛童貞だな。ダッセェ。」
これは、友と初めて呑みに行った時に言われた言葉。
初めて呑みに行ったのに、酷いこと言うなぁ・・。
でも、友の言うことは何だって的を得ていた。
恋愛のこと、仕事のこと、家族のこと。
俺は友にめっちゃたくさん相談した。
一度、友に家族のことを聞いたことがあった。
あからさまに嫌そうな顔をされて、
「お前見てたら弟たちを思い出すわ・・・」
そう言った後、少し哀しそうな顔をした。
その時、俺は友の家族みたいになりたいと思った。
友が俺といて、ホッとできるような。
恋人のそれとは違っていた。
実際、友に対して抱く気持ちは、恋心とは違うんやろう。
兄弟に抱く感情にとても近いような気がした。
尊敬
親しみ
憧れ
困ってる友を見て、友のために人肌脱いで、
喜んでもらいたかった。頼れると思われたかった。
ただ、それだけやった。
だから、何とか大和くんに近づいて、友への気持ちが
本物かどうか嫌なことも言うて、その気持ちを確認した。
大和くんの友への気持ちを聞くと、すごく嬉しかった。
友をとっても大切に思ってくれてる。
俺の兄ちゃんみたいな人を。
少し強引やったけど、友への強い想いを確認できた。
友の恋人が大和くんでよかったと心から思った。
それと同時に、何故か胸が切なく締め付けられた。
友に対してなのか、大和くんに対してなのかは分からない。
胸が締め付けられた理由も分からない。
でもなんか、ちょっと寂しいな、とも思ったり。
しかし、それは俺だけの秘密や。
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