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4ー16
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―魔界・ブェルブニ城・廊下
項垂れていたメオは立ち上がると、ブラックブルーの髪を掻き上げた。
「馬鹿と言えば…ソナタの母親も随分…馬鹿な真似をしたものだな…」
クスッと微笑を浮かべる。
メオには解っていた。
当時のウリエルが強行手段に出たのが。護りたい存在を傍に置いておけば、それこそが弱味になる。
『神と天使の融合実験』の材料としてハヅキに目を付けていた神王にとってウリエルの弱味は息子そのもの。
解ってて神王は彼に問い詰めたのだろう。
相変わらず、喰えない野郎だと思う。
逆に運命が変わったのはウリエルの取った行動。
幼いハヅキを魔界へと堕とした事。だから、ハヅキが生きているのは母親のお陰である事に変わりはない。
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