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「ッ案外つえぇなぁ!」
一瞬驚いたように息をのんでいた。
でも、そこまでじゃなかったから氷の期待以上かな。
にしても、これってどうやったら勝ちなんだろう?
相手を降参させる?膝をついたら負け?周りの判断?
…ルール決まってないし、思いっきり行くかな。
力量も、大分つかめた。
…まぁ、本気じゃないのかもしれないのだけど。
体力も、今日は全然ある。調子がいい。
「こーゆーのは、ぶちのめしていいよね。」
さらっと口に出すと、相手の口元が引きつっていた。
「…怖っ…!」
「油断大敵。」
その、動きが鈍った瞬間にダッシュで間を詰めて思い切り回し蹴りする。
…さすがに当たらなかったけど。
「判断力すげぇな…動きも早ぇし文句なしだ。」
「そりゃどーも。これでも毎日稽古してるんで。」
昨日から制裁はぱったりなくなったから喧嘩はもうしないだろうけど。
組員との稽古は感覚を研ぎ澄ませるため。
…それの成果が出てるならいいや。
「…お前、体力大丈夫なのか?」
「ひ弱に見えるかぁ…そんなの心配しないでくれる?」
心配されて、イラッと来る。
余計なお世話だっつうの!
まぁ…そろそろ…
「チェックメイト。僕の勝ち。」
「…なんだ?」
決着、つけないと。
その言葉を境に、スピードを上げる。
今までは様子見。今からは本気。
…油断大敵って、ほんとピッタリだよね。
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