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隣国の王子
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「レイン!!よく来たな!お前が来るのを今か今かと心待ちにしていたぞ!」
「あぁ…お招きありがとうフィル。」
隣国の城に着くと若めのレインには違ったタイプの見目麗しい男の出迎えに会った。
金色の髪はいかにも王族らしく輝き、美しく整った造形によく似合っている。
「お前はいつ会っても本当に美しいなぁ。その綺麗な瞳には一体何が映ってるんだ?」
そう言ってレインの頬に触れようとする。
「お初にお目に掛かります。王子。」
「…この者は誰だ。レイン」
ダグと呼ばれていた男の手がレインに触れる前に前にはだかる。
「俺の護衛のルイだ。ルイ。フィルは大丈夫だ。信頼できる。」
「お前の護衛…?本来なら私の前に立つことすら無礼に当たること、それは理解した上の行動なのか?」
「無礼は承知の上です。しかし、レイン…様に危険が及ばぬ事こそが私の最優先事項なので。」
「…そうか…面白い。どうやら優秀な護衛がついたようだな、レイン。」
「ええ…」
なにやら二人で話が進んでいる。
「…知っていたんですか」
「あぁ。レインに護衛がついたことは、私の耳にも既に届いている。思ったよりも優秀な護衛の様だな。」
「恐れ多いです」
「改めて自己紹介といこうか。俺はフィリップ。敬愛の念を込めてフィル様と呼ぶ事を許してやろう。」
「フィル様…」
俺がそう呼ぶと、フィルはニコリと軽快に笑った。
その笑顔は男らしさを兼ね備えた美と言うべきなのだろうか。
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