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高3夏の憂鬱
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後日談
俺は結局ルリと同じ大学に進むことになった。マネジメント学部と映像学部だから学部はもちろん違うけど。
松井のタヌキ野郎。使わないって約束をして撮らせた写真は普通に大々的に見開きで使われていた。
俺とルリは一瞬有名になりそのせいでお互いにそれぞれの男からしこたま怒られた。
しかし、すぐに時の人となる。
テレビやSNSで騒がれて校門で外部の奴が待ち伏せが相次ぎ、見かねた月城が松井に一枚だけ写真を撮らせた。
そうなると当然、俺はおろかルリまでも存在すら一瞬で忘れられ、すべての注目は月城に向いた。
それから一切取材にも応じず待ち伏せされても、慣れているのか軽やかにかわし全く相手にしないうちに平穏な日常に戻っていったが、月城が載った雑誌はどこも売り切れで手に入らない幻の雑誌として噂になった。
ルリは月城が話題になったことが面白くないらしく、騒いでいたけど月城は勝手に雑誌の関係者に写真を撮らせた報いだと一笑されていた。
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