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「お前、店に行くの、もう止めるか?」
レオンがそう聞くとクレトは首を横に振った。
確かに店に行かなければ酔っ払いに絡まれることもないだろう。
しかし、独りになるのは不安だ。
何か起きた時のことを考えると怖い。
何よりレオンと離れたくない。
だから、レオンの質問にはNoで答えた。
レオンの手が治って、また働き始めるのは明日だ。
ザックに襲われた日から今日まで、クレトはレオンにべったりだった。
もちろん学校には行ったが、通学の頻度は減った。
そして毎日のようにクレトは唇を擦りすぎて血をにじませていた。
その度にレオンが「これはノーカウント」と言って、クレトが感じている気持ち悪い感触を拭うようにキスをした。
唇に残る、あの嫌な感触はレオンのキスで消えていく。
クレトはその度にほっとして、不快感で波立った気分が凪ぐのを感じていた。
「んじゃ、明日から行くけど嫌だったらすぐ言えよ」
クレトは頷いた。
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