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友人
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俺は、高梨と一晩中セックスした。
途中からの記憶はないが、朝起きると高梨は姿を消しており、残っていたのは吐きそうになるくらいの濃い精液の臭いとその証拠のようにアナルから零れる大量の白いどろどろの液体と、全身、特に下半身のひどい痛み、そして罪悪感だった。
『高梨碧月と誰だか知らないが平凡なルームメイトがヤッていた』
という噂もとい事実は、翌日の朝にはほぼ全生徒のあいだに広まっていた。
部屋から一歩足を踏み出すと、高梨の親衛隊が目を光らせて、俺の全身を値踏みするように見るので、とてつもなく居心地が悪い。
俺は本格的に終わったな、と思い始めた。
あの謎の人物から貰ったのは、おそらく媚薬だったのだろう。
なんて強力な薬を渡されたのか…想像したくもない。
あの時の快楽を、思い出してしまうから───────
「おい…あの噂、まさか本当だとか言わないよな?恭」
「…言わないよ」
というか、
言えるわけないだろ。
数少ない友人のひとり、羽島圭吾は、神妙な面持ちのままだった。
友人とは言うが、俺達の唯一の共通点といえば、ノンケだ、というところぐらいだろう。
あとは高等部からこの学園に入学した、ということか。
羽島は俺と違い、残りの点では顔も爽やか系のイケメンだし、性格も明るく優しいので人気がある。
ノンケだから、俺が側にいても騒ぎ立てられないだけなのだ。
羽島がなぜこんな俺と一緒にいるのかは分からないが。
「それより、恭。今日の放課後空いてる?」
「あ、うん、空いてるけど」
「なら、補習課題、付き合ってくんね?終わらなくてさ」
こいつ、いつの間に補習なんて…俺より頭よかった気がするんだが…
まあそんな日もあるか、と放課後はわりかし暇な俺は首を縦に振った。
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