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これで最後。【twrt】
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つわはす君と付き合い初めて数ヶ月。
俺は、ずっと後悔していた。
いつも優しくて、笑顔がちょっと幼くて、ゲームが大好きで、
そんなつわはす君に俺は惹かれていった。
ずっとぐるぐる悩んでいた。
男同士だし、自分が女の子みたいに可愛い訳でもない。
そんな俺が想いを告げていいものなのだろうか。
それを何気なくP-Pに相談したら、「別にそんなの気にすることじゃないよ」って励ましてくれた。
いつもはうざいのにその時のP-Pの笑顔は優しかった。
だから、思い切って告白したんだ。
俺の家で2人でゲームをした後に。
優しいつわはす君は戸惑いながらもOKしてくれた。
俺はそれまで不安で押し潰されそうだったから思わずそこで泣いてしまったのだが。
それから数ヶ月。今に至る。
つわはす君はデートもしてくれるし、キスもしてくれた。
前と変わらず優しいし、一緒にいて安心する。
でも、それだけなんだ。
つわはす君の気持ちはこっちに向いていない。
いつも、いつも、あいつに向かってる。
……皮肉にも、俺の背中を押してくれたあいつに。
「……レトさん?どうかした?」
横に座っているつわはす君が優しい声で問いかけてきた。
こうやってつわはす君の家に来ることもこれから少なくなっちゃうかな。
寂しいなぁ。
「……キスしたい」
ぎし、とソファが軋む。
俺はつわはす君の方に体を向けた。
つわはす君は俺を軽く引き寄せて唇を重ねた。
優しいつわはす君。
俺はその優しさが嬉しくて……少し、悲しかった。
「ん……、ね、つわはす君」
一旦口を離して名前を呼ぶ。
つわはす君はなに、と首を傾げた。
これで最後。
これで最後だから。
「……もっといっぱいキスして?」
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